こんにちは、中野ブロードウェイの時計店「れんず」です。

カルティエ タンクマストシリーズの中には、「ソーラービート」という光によって動く時計があります。
そんな「カルティエ タンクマスト ソーラービート」が、実は少しずつ進化していることをご存じでしょうか。
今回はカルティエ タンクマストの、ソーラービートモデルについてご紹介いたします。
ソーラービートって何?
ソーラービート。
その名の通り、ソーラーで駆動するタイプのムーブメントです。
太陽の光による発電をイメージする方が多いと思いますが、室内灯など人工的な光でも充電が可能です。
文字盤で光を受け、ケース内の電池を充電し、時計が動く。
言葉にしてしまえば非常にシンプルな仕組みですが、「文字盤で光を受けて内側の電池を充電する」って、「そんなことできるんだ!?」という驚きがありますよね。
カルティエでは2021年に初めて登場したソーラービート。
くくりとしては電池式のお時計になるので、毎日の手巻きも不要です。
リューズを触るのは、時刻を合わせるときだけ。
日の当たる場所で過ごしているだけで、勝手に充電され、動いてくれます。
便利ですね。
見た目はクォーツ式のタンクマストと同じ。
「どっちを選んだらいいの?」という方もいらっしゃるでしょう。
結局「お好みでどうぞ」という話にはなってしまうのですが、違いが分からないと選びようがないですよね。
ご紹介します。
ソーラービートとクォーツモデルの違いは?
| ソーラービート | クォーツ | |
|---|---|---|
| 外見 | 基本的に同じ | 基本的に同じ |
| 小売価格 | 同じ | 同じ |
| サイズ展開 | 同じ | 同じ |
| バリエーション | クォーツモデルの方がやや豊富 | |
| 電池交換の頻度 | 約16年に1回 | 約8年に1回 |
| 電池交換できる場所 | カルティエのみ | 正規店以外でも対応可能 |
ご覧の通り、ほぼ条件は同じなのです。
補足として、クォーツモデルの電池切れが想定されるのが約8年。
ソーラービートの方は、蓄電池の交換時期として想定されているのが約16年になります。
純粋に電池交換の頻度だけで見ると、ソーラービートの方がお得な気がしますね。
その一方で、真っ黒な文字盤を持つモデルや、ダイヤモンドが付いているモデルはクォーツモデルにのみ展開されています。
どっちがいい? ソーラービートとクォーツモデル、迷ったときの選び方
ソーラービートはこんな人におすすめ
▷ 通勤・通学など、時計を着けて外に出る機会が多い方
ソーラービートは隙あらば日光を浴びせたいお時計なので、こういった方にはピッタリですね。
ちなみに、少なくとも1ヶ月に2時間くらいは日光を浴びさせた方がいいようです。
毎日外に出るなら1日4分くらいです。お散歩でも余裕で充電できちゃいますね。
▷ 電池交換の頻度を少しでも減らしたい方
上の表でも触れましたが、ソーラービートは16年経ったら電池を交換してくださいね、とカルティエ公式からアナウンスされています。
つまり理論上、発売されてからすぐに購入した方でさえ、まだ電池交換をしていないはずなのです。
クォーツモデルの8年周期も当然長いのですが、16年。倍ですからね。
ここに魅力を感じる方にはオススメです。
▷ 「ソーラービート」そのものに興味がある方
タンクマストの上品な見た目でソーラー電池式、というギャップにきゅんと来ている方。
カルティエ初の、光で動く時計。そんなソーラービートの存在自体にときめいている方は、迷わずこちらを選ぶべきです。
▷ あまり何本も時計を持っておらず、1~2本で着け回している方
出番が多い=充電のチャンスも多いということで、ピッタリです。
公式のユーザーガイドにも「電池の効率性や通常の作動を維持するためにも、ウォッチは頻繁に光に当ててください」とあるので、出番が多いに越したことはないのです。
クォーツモデルはこんな人におすすめ
▷ 日中、外に出る機会が少ない方
基本的にご在宅であったり、出るとしても夜だったり。
そういった場合は、ソーラービートでなくてもいいかもしれません。
▷ 正規店が近くにない等、正規店以外でのメンテナンスも視野に入れている方
ただただ電池切れで交換するだけであれば、カルティエの正規店に持ち込んだり送ったりしなくても、対応できる修理工房はあります。
その辺りを気にする場合は、クォーツモデルの方が気軽です。
▷ 「ソーラービート」に別に惹かれない、普通のクォーツの方が安心する方
安定志向、「いつもの」が好きな方はコチラ。
ソーラービートにする理由ないかも? クォーツでいいんじゃないの?という方。
全然いいです。
ソーラーでちゃんと充電できるか心配!という方も、クォーツを選ぶ方が安心できるかと思います。
▷ 既に複数本の腕時計を所持していて、1本あたりの着用頻度が低めな方
ソーラービートは頻繁に光に当てたいお時計なので、いざ使うぞ!となったときに充電されるのを待たないといけなくなる可能性があります。
カルティエ タンクマスト ソーラービートの変遷
2021年に登場し、何度かモデルチェンジを行っているソーラービートモデル。
カルティエ公式から特にアナウンスもなく、さらっと型番がある日変わっている!ということもしばしば。
2026年現在、最初に登場してから4回ほど型番が変わり、アップデートがなされています。
その変遷をまとめました。
第1世代 2021~2024年頃

△ WSTA0060
WSTA0059:LMサイズ 革ベルト
WSTA0060:SMサイズ 革ベルト
WSTA0061:SMサイズ 明るいグリーンの革ベルト
WSTA0062:LMサイズ 明るいブルーの革ベルト
2021年の初登場時は、革ベルトモデルのみの展開でした。
リンゴの端材を使ったストラップであるため、肌に触れる面も黒いです。
また、この頃はインデックスの部分からのみ採光していました。
第2世代 2024年11月頃~

△ WSTA0091
WSTA0089:SMサイズ 革ベルト 元0060
WSTA0090:LMサイズ 革ベルト 元0059
WSTA0091:SMサイズ ブレスレット
WSTA0092:LMサイズ ブレスレット
ブレスレットモデルが増え、ストラップの素材や光の取り入れ方も変更になりました。
文字盤全体から光を取り入れるようになったため、よく見ると文字盤に小さな穴が開いています。
とはいえ、ぱっと見ただけでは分からないレベル。
写真でここまで寄って、ようやく見えるくらいの小さな穴です。
また、このタイミングでムーブメントの改良も行われています。
充電までにかかる光のチャージ時間がざっくり半分くらいになって、より使いやすくなりました。
第3世代 2024年の年末頃(?)

△ WSTA0121
WSTA0119:SMサイズ 革ベルト ネジが特殊 元0089
WSTA0120:LMサイズ 革ベルト ネジが特殊 元0090
WSTA0121:SMサイズ ブレスレット ネジが特殊 元0091
WSTA0122:LMサイズ ブレスレット ネジが特殊 元0092
かなりさらっと型番変更が行われたので具体的なタイミングは不明ですが、新しくなっています。
変更点としては、裏蓋を留めているネジが変わりました。
一般的なマイナスネジから特殊な形状のネジに変わっています。
理由としては、カルティエ以外の場所で裏蓋を開けられないように、と考えられます。
ちなみに、こういった専用の工具がないと開けられないネジを「セキュリティネジ」と呼ぶそうですね。
第4世代 2025年の年末~2026年の年始頃(?)

△ WSTA0137
WSTA0137:SMサイズ 革ベルト ネジが特殊 元0119
WSTA0138:LMサイズ 革ベルト ネジが特殊 元0120
ブレスレットモデルはそのままで、ストラップモデルにのみ型番変更が行われていました。
第2→第3は型番変更に伴う変化が分かりやすかったのですが、第3→第4は変わった点をまだ見つけられていないんですよね。
クォーツモデルの方も同じくストラップモデルにのみ型番変更がなされたので、ストラップか尾錠に何らかの変化があったのかもしれません。
こちらは見つけ次第追記します。
見た目や価格は同じ、「電池式」であることも同じ。
こだわりがないのであれば、ご自身のライフスタイルに合う方を選ぶべきでしょう。
「自分はどっちの方がいいんだろう?」と悩んだら、ぜひ店頭スタッフにご相談ください。
もちろん、公式LINEでもアリですよ!
→ れんずで「カルティエ タンク マスト」を見る
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この記事の監修者

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好きなブランド:全般。あえてあげるならブレゲです。
1987年生まれ、埼玉県出身
日本時計輸入協会認定 ウオッチコーディネーター(CWC)
業界歴:2012年より時計業界に従事
20歳でアパレル業界へ入り、服飾販売員として勤務をしたのち、かねてより興味のあったブランド業界へ。
時計だけでなくジュエリーやバッグ等、ハイブランド商品をオールジャンルで取扱う某社にて経験を積んでいく過程で時計の奥深さに惹かれ、時計部門の責任者となる。
れんず入社後、店舗販売スタッフとして従事したのち店長を経て、2023年11月から統括責任者として就任。
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