こんにちは、中野ブロードウェイの時計店「れんず」です。
ゴリラ🦍、ご存じですか。ご存じですね。
では「ゴリラウォッチ」はご存じでしょうか。

「ゴリラウォッチ」は、こんな感じの時計製造を得意とする、スイスの時計ブランドです。
「意外とゴリラ感が少ない」と感じましたか?

ご安心ください。
ちゃんと裏にゴリラがいますよ。(一部モデルのみ)
今回は、この「ゴリラウォッチ」についてご紹介します。
ゴリラウォッチとは
オクタビオ・ガルシアとルーカス・ゴップ。
2016年、このブランドは二人のデザイナーによって設立されました。
かつてオーデマピゲに勤めていたこの二人は、スイスのヌーシャテルに拠点を構え、ブランド名には「ゴリラ」を選びました。
覚えやすくて発音しやすく、ブランドの特性をよく表した単語であると、創業者は語ります。
確かに、一発で覚えられる名前ですよね。
コレクションのどれもが大胆なデザインをしており、日常使いできる性能と手が届く価格を備えています。
ブランドの特性

△ OTN01.0
ゴリラウォッチの特性は、「パワー」「パフォーマンス」「レアリティ」の3点がキーワードとなっています。
「創造的破壊型」というコンセプトのもとに時計製造を行うゴリラウォッチ。
これはつまり、新しいものを生み出すために、既存の概念を破壊していくということ。
荒々しくて力強いスタンスですよね!
他のブランドでよく見るようなドレスウォッチは無く、個性溢れるデザインの時計を豊富に取り揃えています。
ゴリラウォッチのこと、段々分かってきた気がしますね。

△ FBY21.1
ケースやリューズの形、文字盤内のデザインからも、このブランドが伝統よりも革新を愛していることが分かります。
見てください。リューズが三角形です。
大きさも結構あるので、回しやすいですよ!
コレクション
ゴリラウォッチで展開されているコレクションは、現時点で大きく分けて4つあります。
その全てが1970年頃のマッスルカーに影響を受けているとされ、どのモデルもダイナミックかつパワフルなデザインをしています。
ファストバックコレクション
最も人気で、最もアイコニックなのがこの「ファストバック」コレクション。
ファストバックとは車の形を表す言葉のひとつです。
車体の屋根から後ろ側にかけて、段差なく滑らかな曲線を描くものを指しており、ケースとストラップがシームレスに繋がっているあたりに「ファストバック」を感じることができます。
インデックスは「時」ではなく「分」を表示していますね。
時針の役割を担っている部品は、ただの針ではなく円。
リューズで時針を動かすと、その円ごと動くため、ハンドルのようにも見えます。
ケースにはセラミックやカーボンが用いられ、軽やかさと耐久性を兼ね備えています。
全てのモデルが44mmで作られているので、腕元で相棒のような存在感を放ちます。

3針とインデックスには夜光塗料が塗布されています。暗所で淡く光りますよ。
オープンハート仕様のモデルには、「GT=グランドツーリング(グランツーリスモ)」の名が付きます。
ツーリングコレクション
ファストバックコレクションよりもシンプルで、一回り小さいのが「ツーリング」コレクション。
全てのモデルが39mmで展開され、デザインもすっきりとしたものがほとんどです。
このツーリングコレクションとファストバックコレクションは、手の届きやすい価格を維持するため、アジアで生産しています。
スイスのブランドでありながら、よく見かける「SWISS MADE」の文字がないのはこのためですね。
この2コレクションが搭載するムーブメントはミヨタ製。
つまり、日本製の汎用ムーブメントを採用しています。
ワンダリングアワーズ

△ アウトロー ドリフト OTN01.0(左)/ファストバック ドリフト ミラージュ FBY34.0(右)
明らかに特殊な外見をしていますね。
これはコレクション名というより、搭載している機構の名前です。
ワンダリングアワーとは、「4つの数字が書かれた3つのディスクが、回転しながら時間を示す」という仕組みの時計です。
インナーリングの10~2時に、00から60までの目盛りが記されているのが見えますでしょうか。
ディスク本体が時針、ディスクの先端にある印が分針というわけですね。
ゴリラウォッチ以外でも時折採用される機構で、二人が勤めていたオーデマピゲでも「スターホイール」の名でラインアップされています。
ゴリラウォッチの中でこの機構が搭載されていると、「ドリフト」の名が付きます。
ケースサイズは42~44mmまで展開されています。
クロノグラフスケルトン
こちらも同じく、コレクション名ではなく時計の特徴で括られていますね。
スケルトン文字盤とクロノグラフ機構を兼ね備えるモデルは、機械的な要素を強く感じられます。
ワンダリングアワーズ、そしてクロノグラフスケルトンのお時計は、より拘った品質で生産することを重視しているため、スイスにて製造されています。

よく拡大してみると、「SWISS MADE」の文字を見つけることができました。
実は日本からは撤退済み

△ OTN01.0
そんなゴリラウォッチですが、実は日本には2018年に上陸し、2024年の12月に撤退しました。
とはいえ、現在日本でも非常に高い人気を得ているチューダーも、一度は日本から撤退し、数十年後に復活したという歴史があります。
長い時を経て、再び日本に戻ってくる可能性だってゼロじゃありませんよね。
ちなみに、保証期間(2年)である2026年12月31日までは修理等の対応をしてくれるようです。
人とは違った個性を演出したい方や、ちょっと変わったお時計が好きな方にはうってつけなゴリラウォッチ。
価格帯も手が届きやすいものが多く、オフの日に軽く着けられるところも魅力です。
更に、日本から撤退してしまったことで、今後ますます珍しい存在になっていくことが予想されます。
興味が湧いた方はぜひ、チェックしてみてください!
NY
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この記事の監修者

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好きなブランド:全般。あえてあげるならブレゲです。
1987年生まれ、埼玉県出身
日本時計輸入協会認定 ウオッチコーディネーター(CWC)
業界歴:2012年より時計業界に従事
20歳でアパレル業界へ入り、服飾販売員として勤務をしたのち、かねてより興味のあったブランド業界へ。
時計だけでなくジュエリーやバッグ等、ハイブランド商品をオールジャンルで取扱う某社にて経験を積んでいく過程で時計の奥深さに惹かれ、時計部門の責任者となる。
れんず入社後、店舗販売スタッフとして従事したのち店長を経て、2023年11月から統括責任者として就任。
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