こんにちは、中野ブロードウェイの時計店「れんず」です。
IWCには、実用的で魅力的なコレクションが取り揃えられています。
その中でも、「ポルトギーゼ」と「ポートフィノ」ってなんだか似ているな……と思ったことはありませんか?


見比べれば違いがあるのは分かりますが、コレクションの成り立ちや立ち位置を知れば、もっと解像度を上げてふたつのお時計を見ることができます。
ふたつを比較しつつ、それぞれの特徴をご紹介いたします。
ポルトギーゼとは

△ IW371446
ではまず、ポルトギーゼについて。
ポルトギーゼは、IWCの数あるコレクションの中で最も歴史が長く、高い人気を誇っています。
1939年、ポルトガル商人からの要望を受けて作られたモデルであり、ポルトガル人という意味の英単語「Portuguese」から名付けられました。
「高精度な懐中時計のムーブメントを搭載した、大型の腕時計を作ってほしい」という注文は、そのままポルトギーゼの個性として、現在にも残っています。
大きなサイズのケースと、限りなくスリムなベゼルによって、手首いっぱいに文字盤が広がるようになっています。
大きいケースサイズを採用しているため、パーペチュアルカレンダーやトゥールビヨンといった複雑機構を搭載しやすく、そういった機能が付いたモデルも少なくありません。

△ IW500715 最長7日間という、ロングパワーリザーブを持つモデルもあります。

△ IW390209
また、派生シリーズとして、「ポルトギーゼ ヨットクラブ」というモデルも存在しています。
かつて1967年に登場し、2010年にポルトギーゼコレクションの一部となった「ヨットクラブ」コレクションを取り入れた「ポルトギーゼ ヨットクラブ」は、リューズガードを備えており、スポーティさが増しています。
ポルトギーゼウォッチの特徴
◆大型のケース
◆アラビアインデックス
◆リーフ針
◆ポルトガル商人からの要望で生まれたことがコレクション名の由来
◆ベゼルが細いモデルが多い
◆ラグの形がしっかりしている
◆ケース側面はサテン仕上げ
◆クロノグラフのボタンが平たい
◆秒針はスモールセコンド
◆ほとんどのモデルが自社製ムーブメントを搭載しており、裏蓋がシースルー仕様
ポートフィノとは

△ IW391031
次に、ポートフィノ。
1984年に生まれたポートフィノは、イタリアの南端にある小さな漁村で、リゾート地としても知られる「ポルトフィーノ」から名前を取っています。
流行とは関係なく、いつの時代でも人気を誇るクラシカルなコレクションを創設するにあたり、IWCは優雅でゆったりとした時間が流れる「ポルトフィーノ」をコレクション名として選んだのです。

△ IW391028 ミラネーゼブレスがついています。
革ストラップ、ステンレスブレスレットの他に、ポートフィノではミラネーゼメッシュブレスレットも選択肢に入ってきます。
編み込んだようなデザインのミラネーゼブレスは、革ストラップや通常のブレスレットとはまた違った印象を与えてくれます。
ちなみに「ミラネーゼ」とは「ミラノ風の」という意味のイタリア語であり、同じくイタリアの地名を冠するポートフィノにはぴったりですよね。

△ IW458603
ポルトギーゼに比べてダイヤモンドを用いたモデルも多く、より装飾的で華やかなモデルをお求めの場合は、ポートフィノから探す方がいいかもしれません。
ポートフィノウォッチの特徴
◇ローマンインデックスとバーインデックス
◇先端が細くなっているリーフ針
◇イタリアの地名「ポルトフィーノ」がコレクション名の由来
◇ベゼルは普通の細さ
◇ラグが薄くてスリム
◇ケース側面は鏡面仕上げ
◇クロノグラフのボタンが丸い
◇スモールセコンドもセンターセコンドもある
◇自社製ムーブメントを搭載しているモデルも、汎用ムーブメントを採用しているモデルもある
ポルトギーゼとポートフィノの違い
どちらのコレクションも上品でスマートなデザインをしていますが、細かい点を見ると結構違っていることが分かりますね。
おさらいしましょう!
ポルトギーゼには、文字盤の視認性を高める工夫が施されています。
ケースは40mm以上の大型サイズで、一瞬で時間を読みやすいアラビアインデックスを採用。
ベゼルはかなり細く、同じケース径のポートフィノ等と比べても文字盤が広く、大きく見えます。
同じくらいのサイズのクロノグラフモデルで見比べてみましょう。


△ 左がポルトギーゼ(IW371604)で、右がポートフィノ(IW391031)です。
ポルトギーゼが41mm、ポートフィノが42mmなのですが、ベゼルの細さによって文字盤が大きく見えるので、ポルトギーゼの方が大きく見えますよね。
また、ポルトギーゼは航海用の懐中時計をベースにして作られた背景があるので、実用性に力が入っています。
クロノグラフのプッシュボタンが平らであったり、ラグの幅がしっかり取られていたり、見ていて安定感のあるデザインとなっています。
ポートフィノは「時代に流されない、優雅で上品なクラシカルウォッチ」という立ち位置で生まれたコレクションです。
そのため、針、インデックス、クロノグラフのボタン等、どこを見ても柔らかく繊細なデザインとなっています。
ケースサイズは34mmから45mmまで幅広く取り揃えているので、手首が細い方でも違和感なく着用できます。
ポルトギーゼとポートフィノ、選び方は?
▶ ポルトギーゼはこんな人におすすめ

△ IW371438
*IWC、ポルトギーゼが好きな方
*視認性の高い、大型ケースの時計をお求めの方
*どちらかといえば男性的な、大人っぽくて格好良いデザインをお求めの方
*スーツだけでなく、ラフな服装にも合わせやすい時計をお探しの方
*がっしり体型な方
*秒針はスモールセコンド派な方
*自社製ムーブメントを裏側から眺めたい方
▶ ポートフィノはこんな人におすすめ

△ IW356517
*IWC、ポートフィノが好きな方
*個性を持ちつつ、時代にも流行にも左右されない、クラシカルなお時計をお探しの方
*どちらかといえば女性的な、エレガントで美しいデザインをお求めの方
*腕時計はスーツの時しか着けない/オフの日も高級感のある時計を身に着けていたい方
*手首が細めな方
*秒針はセンターセコンド派な方
*特に自社製ムーブメントであることにはこだわりがない方
IWCは、時計師でありエンジニアでもあった創業者によって生まれたブランドで、機械式時計が持つ美しさと、時計としての実用性の高さを融合させたモデルを多く輩出しています。
そして、その中でもポルトギーゼは腕時計としての実用性と精度に、ポートフィノは機械式時計ならではの美しさに、より秀でたコレクションだといえそうです。
より自分の好みに合った、お気に入りのモデルを探す一助となれば幸いです。
NY
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この記事の監修者

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好きなブランド:全般。あえてあげるならブレゲです。
1987年生まれ、埼玉県出身
日本時計輸入協会認定 ウオッチコーディネーター(CWC)
業界歴:2012年より時計業界に従事
20歳でアパレル業界へ入り、服飾販売員として勤務をしたのち、かねてより興味のあったブランド業界へ。
時計だけでなくジュエリーやバッグ等、ハイブランド商品をオールジャンルで取扱う某社にて経験を積んでいく過程で時計の奥深さに惹かれ、時計部門の責任者となる。
れんず入社後、店舗販売スタッフとして従事したのち店長を経て、2023年11月から統括責任者として就任。
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