こんにちは、中野ブロードウェイの時計店「れんず」です。
2025年3月、ノモスから新作発表がありました!
数日後にはW&Wでの新作発表も控えているというのに新作を発表するノモス、元気と勢いがあって素晴らしいですよね。
さて、今回はそんなノモスの「ミニマティック」コレクションに登場した新作モデルをご紹介いたします!
ミニマティック 39デイト

この度登場したのはこちらの3モデル。
それぞれ、「シルバー文字盤×金針」「シルバー文字盤×シルバー針」「ディープブルー文字盤×シルバー針」という組み合わせです。
どのモデルにもスモールセコンドとデイトが備わっており、3時位置のデイト枠は金色で縁取られています。
ゴールドの日付窓

今作、最初に目を引かれるのはやはりこのデイト枠!
ノモスの公式SNSでも、新作匂わせ動画に使われていたのはこの金枠の部分でした。
ミニマティックコレクションにデイト機能が搭載されること自体が初めてですが、更に「デイト枠への意匠」をしっかり感じられるモデルという点で見ても、ノモスにとって初めての試みだと思います。
デイトの数字が書かれているプレートに色が付いているだとか、デイト表記の方法が個性的、みたいなモデルはこれまでにもありましたけどね。

それぞれのモデルを見ていただくと分かる通り、一番左のNM1251を除いた2本は、デイト枠以外にゴールドを用いていません。
まさにミニマル、最小限ですよね。
もし私がこのモデルのデザイナーだったら、ブランドロゴも金にしちゃっていたと思います。
この引き算力、見習っていきたいところです。
ちょうど昨年の3月に登場した「オリオン ニューブラック」もまた、シンプルなデザインの中にゴールドが映える美しいモデルでした。
基本的にステンレスモデルが多くラインアップされるノモスウォッチですが、こういったゴールドを使用したモデルも、やっぱり素敵ですよね。
ムーブメントはあの「2デイト」と同じDUW4601

搭載するのは、ノモスの自社製手巻き式キャリバーDUW4601。
最近登場したばかりの、比較的新しめなムーブメントです。
6時位置と文字盤の外周に2種類のデイトを備える「タンジェント 2デイト」と一緒に発表されたムーブメントでしたが、今作は3時位置に日付を備えていますね。
3モデル全てがシースルーバック仕様であるため、どのモデルを選んでも、プレートに施された太陽の光のような美しい仕上げをじっくり楽しむことができます。
ちなみに、DUW4601は日付のクイック調整機能が搭載されているムーブメントになりますので、簡単に金枠の中身を正しく合わせることができるようになっていますよ。
嬉しいですね!
「ミニマティック」はこれから変革されていく?

今回登場したミニマティックは、これまでのミニマティックと比べると大きく異なっている点があります。
まず、サイズ。
これまで登場してきたミニマティックは、35.5mmと小さなサイズで展開されてきました。
しかし、今作は39.5mmと、公式サイトにおいてもLサイズに分類される程のサイズとなっています。
「ミニマティック」にしては大きいです。
また、ミニマティックは上品なサイズ感により、男女どちらにとっても選びやすいコレクションであるという位置づけでした。
別に39.5mmのケースを女性が着けたっていいのですが、個人的にはちょっと大きいよな~と思います。
ロレックスで例えると、エクスプローラーI(36mm)よりエクスプローラーII(40mm)に近いサイズ感ですよ?
やっぱりこれまでのコンセプトから外れるくらい、大きくないですか?
そしてムーブメント。
元々「ミニマティック」の名は、「ネオマティックムーブメント」と呼ばれる自社製の薄型自動巻きムーブメント、DUW3001を搭載していることから付いていた筈です。
しかし、今回搭載しているのは手巻き式ムーブメント。
ネオマティックムーブメントではないのです。
ひいては、「ネオマティック」の元となっている「オートマティック」ですらありません。
つまり、今回登場したこのモデルは「ミニでもなければ、(ネオ/オート)マティックでもない」……と、言えてしまいますよね。
この「ミニ」は「ミニマル」を意味している可能性はありますが、大幅にサイズアップされたことは間違いありません。
また、これまでにはなかったデイト機能の搭載もポイントですね。
ネオマティックムーブメントはDUW3001だけではなく、デイト機能を持つDUW6101も該当します。
デイト機能を持つモデルにしたいだけなら、こちらでも良かった筈です。
つまり、既存のコンセプトから外れてでもやりたかった、別の狙いがあったのでは。

ミニマティックは、DUW3001が登場した2015年に発表されたコレクションです。
タンジェントやメトロのように、ネオマティックモデルとそうでないモデルが混合するコレクションの中、ミニマティックだけがDUW3001を全モデルに搭載するコレクションでした。
これは、DUW3001を広める為のノモスの戦略だったように思えます。
それから10年経った2025年。
すっかりDUW3001、ネオマティックモデルはノモスウォッチを選ぶ際の選択肢として頭に浮かぶほどに、多くの人々に広まりました。
「ミニマティック」の役目は一度終わり、ここから新たな役割を担うようになっていくのでは。
私はそう予想します。
「じゃあミニマティックの新しい役割ってなに?」といえば、「新型ムーブメントを広めるためのコレクションではなく、ミニマティックコレクションを主体とする展開を行っていくこと」、とか。
ロレックスを広めるために作られたチューダーが、今では独自のチューダーらしさを武器に戦っているように。
ミニマティックコレクションもまた、この可愛らしいインデックスと針は他のコレクションにない個性です。
モデル数が少ないこともありますが、知名度はまだまだ低めなミニマティックコレクション。
もっともっと有名になっていったら、それは素敵なことですよね。
これまでのミニマティックモデルが公式サイトから消え、今回の新作3モデルのみの表示になったことからも、そんな気がしています。
(これで次に登場したミニマティックが35mmの自動巻きモデルだったら、私のことを大笑いしてくださいね! よろしくお願いします。)
*
ちなみに、その他の細かい変化でいうと、「分目盛りがドットから線&数字になっている」「スモールセコンドのデザインが変化している」「リューズやラグのデザインが変化している」といった点が挙げられます。
全体的に可愛らしい印象が強かったミニマティックが、スタイリッシュに作り変えられています。
逆に変わっていない点を探したところ、すぐ見つけられたのは「針とインデックスのデザイン」「コレクション名」でした。
個人的には、手巻きのタンジェント、自動巻きのタンゴマットとして展開されていたにも関わらず、現在は手巻きも自動巻きもあるタンジェント、ケースが厚めな自動巻きタンゴマット、みたいな状態になっている「タンゴマット」にも新たな役割が欲しいところですけどね!
タンゴマットの厚みを活かして複雑機構を搭載!みたいなことになったらアツいと思います。
製品情報

モデル名:ミニマティック 39 デイト
型番:NM1250
ケース径:39.5mm
ムーブメント:手巻き式キャリバーDUW4601
素材:ステンレス
文字盤:シルバー文字盤×シルバー針

モデル名:ミニマティック 39 デイト ゴールド
型番:NM1251
ケース径:39.5mm
ムーブメント:手巻き式キャリバーDUW4601
素材:ステンレス
文字盤:シルバー文字盤×ゴールド針

モデル名:ミニマティック 39 デイト ブルー
型番:NM1252
ケース径:39.5mm
ムーブメント:手巻き式キャリバーDUW4601
素材:ステンレス
文字盤:ディープブルー文字盤×シルバー針
「今回の新作は金枠デイトだ! おっしゃれ~~!」と思って書き始めた記事でしたが、ミニマティックコレクションの今後を考えるきっかけとなるモデルでした。
新作発表って脳にいいですね。
今後のミニマティックコレクションから目が離せませんね!
すぐそこに迫ったW&Wも楽しみです!
NY
この記事の監修者

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株式会社れんずにて、ブランド時計に関する記事や紹介文を作成しています。
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