こんにちは、中野ブロードウェイの時計店「れんず」です。
毎年行われる世界的大型イベント、ウォッチズ&ワンダーズ ジュネーブ。
2025年は4月1日~7日の期間で開催されました。
こちらの記事では、カルティエの新作情報をまとめております。
2025年に発表された新作
タンク ルイ カルティエ
人気が高く、派生モデルも多いタンクコレクション。
その中から「タンク LC」とも呼ばれる「タンク ルイ カルティエ」に、新しいラージモデルが追加されました。
38.1*27.75mmのケースは、結構しっかり大きいですね。
視認性抜群です。
ムーブメントは自動巻き。
カルティエ製キャリバー1899 MCを搭載しています。
さりげなく施された文字盤のサンバースト模様も上品で素敵です。
タンク ア ギシェ
希少なタイムピースをラインアップする「カルティエ プリヴェ」コレクションに、1928年に登場した「タンク ア ギシェ」が仲間入りしました!
「ギシェ」には、小窓、覗き窓という意味があります。
裏面のようにつるっとした表面には、ご覧の通り窓が備わっており、そこから時刻を確認できるようになっています。
ひとつは、1928年に初めてギシェが登場した頃のデザインを再現したもの。
こちらはイエローゴールド、ピンクゴールド、そしてプラチナモデルがラインアップされ、それぞれ200本限定で販売されます。
もうひとつは、小窓の配置が変わり、より個性的なデザインとなっていますね。
こちらも200本限定ですが、プラチナモデルのみとなっております。
サントス デュモン
柔らかな色合いと布のような模様の文字盤。
同心円状に広がる銅色の文字盤。
惑星や木目のような放射状の模様を持った文字盤。
これらの特徴を持った新しいモデルが登場しました。
上品な細身のローマンインデックスともよく合っていますね。
春・秋くらいに着けたい色合いだと思います。
また、エクストララージサイズのサントス デュモンも登場しています。
イエローゴールド無垢モデルと、ステンレスとのコンビモデルが同時に出てきました。
パンテール
△ イエローゴールドモデル
小柄で愛らしいパンテールウォッチ。
今回は文字盤やベゼルを超えて、ブレスレット全面にダイヤモンドをセッティングした煌びやかなモデルとなっております!
ミディアムサイズ、スモールサイズで登場しました。
△ ピンクゴールドモデル
イエローゴールド、ピンクゴールドの無垢モデルの他、全体にトラやシマウマのモチーフを取り入れた、かなりゴージャスなモデルも登場しています。
△ ゴージャス!
パンテール ジュエリーウォッチ
ヒョウが時計を見ている!
可愛らしいデザインですね。
2024年に登場した「リフレクション ドゥ カルティエ」のような作りをしており、時計でありながらブレスレットとしての側面も強いモデルとなっております。
ホワイトゴールドのボディに無数のダイヤモンドがセットされた、かなりゴージャスなモデルも出ています。
トレサージュ ドゥ カルティエ
編み込みを意味する「トレサージュ」。
ダイヤモンドとゴールドを編み込んだかのような、独特なフォルムのモデルが4点登場しました。
こういうぐるぐるのマカロニありますよね。フジッリといいます。
大きなファーを着けているようにも見えて、海外のスーパーモデルのように見えます。
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カルティエの公式サイトはこちら
▶ 2024年にアップした記事はこちらです。
2024年の振り返り
サントス ドゥ カルティエ
2024年で120周年を迎えたサントス。
記念すべき年を飾るにふさわしいモデルが多く発表され、ファンを大いに喜ばせました。
サントス ブラウンダイヤル
お馴染みのサントスに、ブラウングラデーションダイヤルが追加されました。
WSSA0064という、デイト付きで少し大きめなLMサイズも一緒に登場しています。
サントス アンスラグレーダイヤル
イエローゴールドとステンレスのコンビモデルには、グレーのグラデーションダイヤルが追加されました。
こちらはLMサイズのみの展開となっております。
サントス デュアルタイム
6時位置にデュアルタイム機能が備わっています。
中央の3針とは別で動く時針が付いているので、2か所の時刻を同時に読み取ることができます。
ステンレスブレスの他に、同じくグレーのレザーストラップも用意されています。
サントス デュモン リワインド
カーネリアンのダイヤルとプラチナ製のケースはかなり魅力的ですが、それよりも特筆すべきはインデックス。
ローマンインデックスが通常とは反転した配置となっています。
針も同様に反時計回りで回るこの時計は、まさに「魔法」という2024年のキーワードを想起させますよね。
この新作モデルは時を遡り、腕元から非日常を漂わせてくれます。
世界で200本限定の、特別なモデルです。
サントス デュモン オリーブグリーン
サントスデュモンからは、「リワインド」以外に3種類の限定モデルが発表されました。
レザーストラップ、文字盤、ラグやベゼルに至るまで、同じ色で統一されています。
こちらはプラチナケース×オリーブグリーン!
サントス デュモン トープグレー
こちらはイエローゴールド×トープグレーモデル。良い組み合わせですね!
サントス デュモン ピーコックブルー
ローズゴールド×ピーコックブルー!
この組み合わせも可愛いですが、個人的にはホワイトゴールドかステンレスの方がしっくり馴染んだ気がします。
丸みを帯びたアラビアインデックスが可愛らしいですね。
カルティエ プリヴェ
1998年から2008年まで展開されていた「コレクション・プリヴェ・カルティエ・パリ」。
略してCPCPコレクションと呼ばれており、過去の傑作モデルを復刻するコレクションでした。
そんなCPCPコレクションを前身に持つ「カルティエ プリヴェ」コレクションもまた、同じく過去の傑作モデルを限定モデルとして蘇らせるコレクションです。
2024年で新たに「トーチュ」が加わったことで、8種類目となりました。
クロノグラフモデルと2針モデルが登場しており、クロノグラフモデルには新作ムーブメントが搭載されています。
トーチュ クロノグラフ プラチナケース
1912年に登場した「トーチュ」を現代に蘇らせたモデルです。
リューズのみでクロノグラフの機能も操る、モノプッシャークロノグラフを備えており、限定モデルでありながら、新作の自社製キャリバー1928MCを搭載しています。
トーチュらしくトノー型のケースではありますが、ダイヤルの中には円の目盛りが刻まれており、ロジウム加工を施されたローマンインデックスも円に沿って配置されています。
プラチナケースとルビーのカボションがセットされたリューズ、色味を合わせたアリゲーターストラップも含めて素敵です。
トーチュ クロノグラフ イエローゴールドケース
こちらはイエローゴールドモデル。
全体的な色の相性が良いですね。
サファイアのカボションと青針、ダークブルーのアリゲーターストラップが調和しています。
皆さんはどっち派でしょう?
トーチュ プラチナ / プラチナ ダイヤベゼル
針はインデックスと同じく、ロジウム仕上げをしたスチール製となっています。
クロノグラフモデルと比べて縦横2cmずつ小さくなっていることもあり、より上品に可愛らしくまとまっています。
こちらはベゼル、ラグにダイヤモンドをセットした版。
プラチナケースではありますが、リューズにはダイヤモンドがセットされています。
より白銀感が高まって、高級感もアップしていますね。
トーチュ イエローゴールド
最もクラシカルなトーチュに仕上がっているのがこのモデルではないでしょうか。
ケース、インデックス、リューズ、どこを取ってもカルティエらしさに溢れる、上品な美しさがありますね。
リフレクション ドゥ カルティエ
反射を意味する「リフレクション」。
これまでは、光を内部で反射させて煌めくダイヤモンドを主役としたジュエリーコレクションとして展開されていました。
しかし、ジュエリーとウォッチを結び付けるコレクションとして、2024年に新作ウォッチが登場しました。
ブレスレットのようでもあり、時計としての機能もちゃんとある。
そんなカルティエならではのラインアップに、今後も注目が高まります。
イエローゴールドモデル
時計としてもブレスレットとしても独特な形をしています。
反対側は、文字盤が反射するように作られています。
コレクション名をしっかり体現していますね。
ピンクゴールドモデル
ピンクゴールド、可愛いですね。
ブレスレットはもう少し開けるようになっているので、着けやすさ・外れにくさもばっちりです。
ちなみに、針はケースの色に合わせられています。
ホワイトゴールド×ダイヤモンド
砂糖菓子のように贅沢なダイヤモンドの使い方をしているこちらのモデル。
433個ものダイヤモンドが、腕元を煌びやかに飾っています。
ふたつの反射を存分に楽しめる、ゴージャスなモデルです。
ホワイトゴールド×宝石 ①
△ WJMC0002
便宜上「ホワイトゴールド×宝石」なんて題をつけましたが、実際なんと呼べばいいんですかね。
ダイヤモンドの他に、クリソプレーズ(緑色でマットな質感の石)、エメラルド(彩度の高い緑の石)、パライバトルマリン(淡い青緑色の石)、黒曜石(黒い石)と、なんと5種類もの石が使われています。
ケース部に95個、ブレスレットに264個、文字盤に106個セットしており、合計465個ものダイヤモンドが使われています。
キラキラです。
ホワイトゴールド×宝石 ②
こちらも、ホワイトゴールドのケースに複数の宝石がセットされているゴージャスなモデルです。
ダイヤモンドの他、オパール(水色の石)、タイガーアイ(木目のような模様があるブラウンの石)、アメジスト(紫色の石)、スペサルタイトガーネット(明るいオレンジ色の石)が使われています。
ブレスレットの中にある青い三角の正体がちょっと分からなかったのですが、該当しそうな石の表記がなかったんですよね。
ここはただ色が塗られている感じなのでしょうか? 手に取って拝見したいですね。
アニマルジュエリーウォッチ
その名の通り、アニマルをジュエリーで表現するウォッチになります。
こちらの3本はシマウマとワニが融合して生まれた作品です。
3本それぞれがダイヤモンドと別の石を組み合わせており(ツァボライトガーネット、ルビー、ブラックスピネル&オニキスダイヤル)、ケースのゴールドの色が違うこともあって、同じデザインでありながら異なる雰囲気を持っています。
こちらはワニ単体でのジュエリーウォッチ。
ウォッチはもうおまけくらいに見えますね。
こうして3つ並べると、「ほうせきワニのむれが あらわれた! ▼」に見えますね。
それにしてもカルティエ、新作出し過ぎじゃありませんか??
2024年当時、他のスタッフが書いたブログを見返しながら記事をまとめているんですが、こんなにあったんですか???
私はつい最近ようやく時計に関する意識が芽生えた若輩者なので、カルティエの新作の多さにちょっとビビっています。
これって毎年こうなんですか? 2024年が豊作だっただけ?
ますます2025年のW&Wが楽しみになってきました。
こちらはタイガー! 虎さんです。
カルティエって強い動物が好きですよね。
最後はヒョウ! パンテールということで、馴染み深いですね。
時計としての視認性はご覧の通りですが、こういったファビュラスなジュエリーウォッチを選ぶ方が時間に縛られているとは考えにくいので、問題ないかと思われます。
ということで、2024年の振り返りでした。
2025年は一体どんな新作が溢れ出るか、楽しみですね!
ちなみに、2025年はカルティエにとってこんな年です。
◆パシャコレクション誕生から40周年
◆「トゥッティフルッティ」という、鮮やかで煌びやかな植物・果実をモチーフとしたスタイルを生み出した年から100年
◆パリ万国博覧会にて「ベレニス エメラルド」という6角形のエメラルドを展示してから100年
パシャコレクション豊作の予感はちょっとありますよね。
W&Wの開催が待ち遠しいです!
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NY
この記事の監修者

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