こんにちは、中野ブロードウェイの時計店「れんず」です。
毎年行われる世界的大型イベント、ウォッチズ&ワンダーズ ジュネーブ。
2025年は4月1日~7日の期間で開催されることが決まっています。
こちらの記事では、ノモスの新作モデルをまとめております!
また、新作が発表されるまでの間に公開していた2024年の振り返りと、個人的な新作予想・願望も掲載しています。
お楽しみください。
ノモス 2025年の新作登場!!
ノモスからは「クラブ スポーツ」に新作モデル、限定モデルが登場しました!
クラブ スポーツ ネオマティック ワールドタイマー
まさかティザームービーの丸がそこに来るとは。
一生ついていきます。
そんなわけで、ノモスから新たにワールドタイマー機能を備えたクラブ スポーツが登場しました。
クラブ スポーツが元々持っていた、丸みを帯びたインデックス、6時位置のスモールセコンド、そしてはっきりとした針を引き継いでいますね。
さて、何といっても注目すべきはここ!
3時に加わったこのインダイヤルですよね。
「ワールドタイマー」は、ひとつの時計でふたつの時刻を確認できる機能です。
世界各国の都市名が書かれたリングと同期した短針を調整することで、ホームタイムとローカルタイムを同時に表示することができるわけですが、このインダイヤルがホームタイムになります。
2時位置のボタンを押すと文字盤の外周にある都市のリングが1つ進み、それに合わせて短針も1時間進みます。
そうしてインダイヤルとは違う時間を表示させることで、同時に2つの時刻を確認出来るという仕組みですね。
そんな複雑な機構を有していながら、ノモスとしてのすっきりとしたシンプルさもしっかり取り入れています。
この都市のリングには協定世界時(UTC)を基準にした24のタイムゾーンを示す24の都市コードが記載されており、日本なら「TYO(東京)」が該当します。
ドイツ語なので、スイス時計のワールドタイマーをよく使っているという方からするとちょっと見慣れないかもしれませんね。
その他の都市とコードは以下のようになっています。
8時位置にあるボタンを押すことで、メインダイヤルとサブダイヤルを同期させられるようです。
ノモスのラインアップには、既にワールドタイマー機能を備えるチューリッヒコレクションが存在していましたが、コレクションが違うため、かなりデザインが違っています。
同じワールドタイマーモデルでも、選択肢がぐっと広がって良いですよね。
インデックス、針にはスーパールミノバが塗布されているので、夜道での視認性も安心です。
新しいムーブメント・DUW3202
このモデルには、ネオマティックムーブメントが搭載されています。
ネオマティックムーブメントとは、自動巻き式でありながら手巻き式のように薄型な、一部のノモス製ムーブメントのことをいいます。
該当するムーブメントを搭載している場合は、文字盤に「neomatik」と記されます。
そして、これまで登場していたネオマティックムーブメントはふたつ。
ノンデイトのDUW3001と、デイト機能を載せたDUW6101です。
そして今回、ワールドタイマー機能を搭載する新ネオマティックムーブメント、DUW3202が登場しました。
ローターに地球のマークが! 可愛いですね!
ワールドタイマー搭載ムーブメントならではの、愛らしい遊び心が窺えます。
裏側はシースルーバックなので、いつでも眺めることができますよ。
色はシルバーとディープブルーの2種類。
後述しますが、175本限定のカラフルなモデルも一緒に発表されております。
商品詳細
モデル名:クラブ スポーツ ネオマティック ワールドタイマー
型番:NM791(シルバー)/NM790(ディープブルー)
ケース径:40mm
ムーブメント:自動巻きムーブメント DUW3202
素材:ステンレス
文字盤色:シルバー/ディープブルー
防水性能:10気圧防水
希望小売価格:772,200円(税込)
限定175本のカラフルな6モデルも登場!
2024年のウォッチズ&ワンダーズ ジュネーブでは、ノモスは毎日を彩る31色のタンジェントを発表しましたよね。
今回は、新しく登場した「クラブ スポーツ ネオマティック ワールドタイマー」にて、6種類の限定カラーモデルが発表されました!
それぞれ世界各地にある自然の中で見られるものからインスピレーションを得ており、それにちなんだ名前が付けられています。
01.ボルケーノ
この色が一番好きです!!!
限定モデルにしておくには惜しい……と思いつつ、限定モデルだからこそのカラーリングだなと思います。
付けられた名前は「ボルケーノ」! 火山です。
文字盤の色や都市リングはダークグレーにブラックと、火山岩や灰の方に焦点を当てていますね。
インダイヤルのレッド、シルバー、ブルーは、冷えた溶岩の中に含まれる様々な鉱石をイメージして選ばれた色とのことです。
黒っぽいダイヤルだからか、よりスポーティで格好良く見えます。
02.ジャングル
こちらは「ジャングル」!
メインのオリーブグリーン、外周のディープグリーンが、熱帯雨林を思わせます。
サブダイヤルにはウォーターブルー、針にはオーキッドピンクが使われており、雨や川の水、ジャングルの中に生える鮮やかな花を連想させますね。
オリーブグリーン文字盤は、ミリタリーテイストな服装に合わせやすそうです。
03.キャニオン
渓谷を意味する「キャニオン」!
雄大でどこまでも広がる大地を感じさせるブラウンでまとまっていますね!
サブダイヤルには、渓谷の上の果てしない空を表現するスカイブルーが用いられています。
先程のジャングルもそうでしたが、NATOストラップとかも合いそうですよね。
04.グレイシャー
このモデルは「グレイシャー」、氷河という意味を持ちます。
ひんやりと澄み渡る氷を表現する淡いブルーとグレーが、文字盤を彩っています。
対してサブダイヤルにはレッドとダークブラウンという、一見氷河とは関係のなさそうな色が採用されています。
これは朝焼けや夕焼けを映す空を表した色なのだそうです。
05.マグマ
「マグマ」!
ボルケーノとペアで着けるのもアリですね!
サブダイヤルから文字盤まで、様々な彩度の赤が使われています。
ちなみに、地球の内部にあるものをマグマ、地上に出てきたものを溶岩と呼びます。
06.デューン
「デューン」、つまり砂丘です。
細かく柔らかい砂を表現するベージュ。
明るい色ではありますが、ポップな印象ではなく落ち着きのある雰囲気にまとまっていますね。
サブダイヤルのアクセントカラーも良い感じです。
価格や性能は、通常モデルと同じです!
皆さんは気に入った色、ありましたか?
*
以下は、新作発表前に公開していた部分です。
ティザー映像公開!
ノモス公式SNSから、ティザームービーが公開されました!
Twitter → https://x.com/nomosglashuette/status/1905636819401621558
公式サイト → https://nomos-glashuette.com/ja/teaser
現れたのは、この色と数字。
はじめは「ノモスからツートンベゼル!?!!?!?」と驚きましたが、最後だけ上下で中央の色が異なっていますよね。
そのため、1枚目が「シルバー文字盤×ライトブルー」「シルバー文字盤×レッド」、2枚目が「ミッドナイトブルー文字盤×スカイブルー」「ミッドナイトブルー文字盤×ブルー」、3枚目が「スカイブルー文字盤×サンドカラー(?)」「グリーン文字盤×ゴールド」……みたいなことなのでは。
そして右側の「+6」。
先程挙げた「6モデル」が新たにラインアップに加わりますよ、という意味かもしれないし、欲張って考えれば「この他にあと6モデルあります」という意味かもしれません。
→この「+6」はタイムゾーンの話だったわけですが、限定カラーモデルが6本だったので、奇跡的に「あと6モデルあります」が当たりました。やった~!
あとは考えすぎかもしれませんが、「6」のフォントは「クラブ」っぽいよな……と思ったり。
数日前にスターライトとナイトスカイという新しいクラブキャンパスが出たばかりなので、キャンパス以外のクラブから新作が出る、とか。
→「キャンパス以外のクラブから新作」は当たってましたね! あの数字を見たら多くの方が辿り着きそうな場所ではありましたが、喜んでおきます。
全然想像がつきませんが、この色をベゼルであるとするなら、逆回転防止ベゼルを備えたダイバーズウォッチとか。なさそう~~~!
ノモスらしさに関わってくるところなので、ベゼルではないんじゃないかな……と思います。
あと、かなりつまらないことを言うと、2024年の31色タンジェントと同じようなデザインで、この色の組み合わせの新色登場~みたいなこともあり得るかなと思います。
個人的にはこうならないことを望みますが、新作が出るだけで嬉しいのでもう何も言いません。
ノモスは今年で2度目のW&W参加となるので、ここで今後の方針も読めてくるんじゃないのかなと思います。
どきどきです。
→2025年も昨年同様、カラフルな限定モデルを出してきましたね! 恐らく今後も、カラフルないくつかの限定モデルを出していくものと思われます。
2024年の振り返り
昨年書いた記事はこちら。
全種類画像付きで紹介しておりますので、より詳しく振り返りたい方はこちらもご覧ください。
2024年のW&Wが初参加だったノモス。
私は個人的にノモスがとっても好きなので、一体どんなモデルを出すのかな?とわくわくしていたところに「31色のカラバリを持ったタンジェントを出します」と言われ、かなり驚いた記憶があります。
31色の「タンジェント 38 デイト」
△ この他にも多くのカラーバリエーションがあります。
1カ月は最大で31日。
同じような毎日だとしても、全く同じ日は1日としてありませんよね。
そんな色とりどりな日々を表現するかのような31色のタンジェントが発表されました。
シックで落ち着いた色合いのモデルもあれば、ポップで鮮やかなモデルもあって、W&Wというお祭りにふさわしいラインアップだったと思います。
そんな鮮烈なW&Wデビューを果たしたノモスですが、2025年ではどんな風に我々を驚かせてくれるのでしょうか。
期待が高まるばかりです。
個人的な予想・願望
2025年は、ノモスにとって重要なムーブメントが生まれてから区切りのいい年となります。
◆初めて自社製ムーブメントを完成させてから20年(アルファ、イプシロン)
◆薄型自動巻きムーブメント「DUW3001」の完成から10年
個人的には小さいネオマティックシリーズが来てほしいなと思っています。
35mmとか、34mmとか、そのくらいの大きさの自動巻きムーブメント搭載モデル。欲しいです。
そのため、2024年に出てきた34mmのクラブ スポーツ ネオマティックはかなり希望の星なんですよね。
メトロ、オリオン、タンジェント……夢が広がります。ぜひよろしくお願いします。
→新しいネオマティックムーブメントは登場しましたが、小さくはありませんでしたね!
また、2010年に出た黒いケースを持つシリーズ「ノルマ」のような派生デザインが増えるのもありだな~と思います。
あとはノモスが持つミニマルな美的センスから外れてしまうかもしれませんが、私はノモスのムーンフェイズが見たい……。
ノモスが文字盤上に月の満ち欠けを表すとしたら、どんな風に表現するのか。かなり興味があります。
最後は予想というよりほとんど願望でしたが、現在のところはこんな感じです。
2025年4月の新作発表を心待ちにしたいと思います。
新作が発表され次第、また更新いたします。楽しみにお待ちくださいませ!
NY