こんにちは、中野ブロードウェイの時計店「れんず」です。
毎年行われる世界的大型イベント、ウォッチズ&ワンダーズ ジュネーブ。
2025年は4月1日~7日の期間で開催されることが決まっています。
こちらの記事では、パテックフィリップの新作モデル情報をまとめております!
キュビタス
最近増えたばかりの新コレクション「キュビタス」には、新しいモデルが2点追加されました!
7128/1G-001
多くの方が待ち望んでいたのではないでしょうか。
ブルーグレーソレイユ文字盤を備えた、3針モデルのキュビタス、しかも40mm!
今回、日本人の手首にも着けやすい大きさにサイズダウンして登場しました。
最初に登場したモデルから5mmサイズダウンしており、あとはこれでステンレスモデルだったら……という気持ちがある方もいらっしゃるかとは思いますが、そこは天下のパテックフィリップ。
素材はホワイトゴールドです。
商品詳細
コレクション名:キュビタス
型番:7128/1G-001
ケース径:40mm
ムーブメント:自動巻きキャリバー26-330 S C/434
素材:ホワイトゴールド
文字盤色:ブルーグレーソレイユ
防水性能:3気圧防水
希望小売価格:12,130,000円(税込)
◆パテックフィリップシール取得
7128/1R-001
こちらはローズゴールド!
文字盤には、相性の良いブラウンが採用されています。
こちらも同じく40mmです。
商品詳細
コレクション名:キュビタス
型番:7128/1R-001
ケース径:40mm
ムーブメント:自動巻きキャリバー26-330 S C/434
素材:ローズゴールド
文字盤色:ブラウンソレイユ
防水性能:3気圧防水
希望小売価格:12,130,000円(税込)
◆パテックフィリップシール取得
カラトラバ
6196P-001
2針にスモールセコンドを備えた、新たな「96」モデルが登場!
型番の終わりに「96」が付く通り、カラトラバの名作「ref.96」のデザインをそのまま受け継ぐモデルです。
この96モデル、3針モデルのラインアップがしばらくなかったので、ファンにとっては嬉しい知らせですね。
プラチナケースなので、ケースの6時位置にダイヤモンドをセットされています。
文字盤は「ローズゴールドめっきオパーリン」。
オパーリン文字盤というと乳白色のダイヤルを想像しますが、これはパテックフィリップがよく使う「オパーリン仕上げ」を、ローズゴールドで行った文字盤ですよ、という意味です。
ベースとなる素材をローズゴールドでコーティングし、ブラッシングをかけた後に釉薬(ガラス質の液体)を用いて非常に細かい粒子面に仕上げています。
目に見えない程細かい粒子面に仕上げられた文字盤は、ツヤツヤとザラザラの中間くらいな、程よい質感になっております。
商品詳細
コレクション名:カラトラバ
型番:6196P-001
ケース径:38mm
ムーブメント:手巻きキャリバー30-255 PS
素材:プラチナ
文字盤色:ローズゴールドめっきオパーリン
防水性能:3気圧防水
ストラップ:チョコレートブラウンのアリゲーター
希望小売価格:12,130,000円(税込)
◆パテックフィリップシール取得
シースルーバックから見えるムーブメントも美しいですね。
プレートの隙間が川の流れのようです。
コンプリケーション
複雑機構を備えるモデルは、このコンプリケーションコレクションに入ります。
そのため、モデル名に「カラトラバ」が入るモデルも一部ありますが、これは「複雑機構を備えたカラトラバ」の意です。
ここではコンプリケーションコレクションとしてご紹介します。
5328G-001
ロングパワーリザーブと、瞬時に切り替わるデイト機能を備えたカラトラバです。
12時位置に8日間のパワーリザーブ表示を備え、予備日の9日目にあたる赤いゾーンに入ったら巻き上げが必要という合図です。
スモールセコンドと同軸にある6時位置の曜日と日付は、0時を超えると瞬時に切り替わります。
これは新しい手巻き式ムーブメント、Cal.31-505 8J PS IRM CI Jによるものです。
ケース側面の4時位置にあるボタンは、曜日と日付を調整するために使います。
△ Cal.31-505 8J PS IRM CI J
ケース側面にはクル・ド・パリ装飾が施され、エレガントな装いです。
また、バックルも新しいものが使われています。
観音開きタイプのバックルを、ストラップでも使えるようにしたもののようです。
ストラップへの負担を軽減しつつ、上品なバックルも使えて、良いことばかりでは?
商品詳細
コレクション名:コンプリケーション
型番:5328G-001
ケース径:41mm
ムーブメント:手巻きキャリバー 31‑505 8J PS IRM CI J
素材:ホワイトゴールド
文字盤色:グラデーション ブルー
防水性能:3気圧防水
ストラップ:ファブリック柄のカーフ、トープカラーのカーフストラップが同梱
希望小売価格:11,190,000円(税込)
◆パテックフィリップシール取得
4946R-001
年次カレンダーを備える、38mmのモデルが登場。
ジェムセッティングがされていないため、より広いシーンで活躍できそうです。
年次カレンダーは、1996年、パテックフィリップによって開発された機構です。
上にふたつ、下にひとつというインダイヤルの配置は初代モデルから引き継がれており、比較的小さめなサイズであることも特徴的です。
アニュアルカレンダーとも呼ばれ、2月末だけ修正をすれば1年修正をしなくてよいカレンダー機構のことを指します。
織物のように、縦横にサテン仕上げを施した文字盤も素敵ですね。
エレガントなアラビアインデックスや針は、ケース同様ローズゴールド製です。
商品詳細
コレクション名:コンプリケーション
型番:4946R-001
ケース径:38mm
ムーブメント:自動巻きキャリバー26-330 S QA LU
素材:ローズゴールド
文字盤色:ブラウン
防水性能:3気圧防水
ストラップ:デニム柄カーフ
希望小売価格:8,770,000円(税込)
◆パテックフィリップシール取得
5524G-010
2015年に登場したホワイトゴールド製の「カラトラバ パイロット トラベルタイム(ref.5524G-001)」を、10年越しに再解釈したモデルです。
ラッカー仕上げのアイボリー文字盤とカーキグリーンのコンポジットストラップの相性が良いですね。
ミリタリーテイストも感じさせる、新たなカラトラバ パイロット トラベルタイムに仕上がっています。
夜光も素敵!
ホームタイムを指すスケルトン針と、ローカルタイムを指すための針で2つの短針が用意されており、2か所の時刻を簡単に確認できます。
それぞれの昼夜を示す窓も用意されていますね。
2018年に登場したローズゴールドモデルとはまた違った魅力を持っています。
商品詳細
コレクション名:コンプリケーション
型番:5524G-010
ケース径:42mm
ムーブメント:自動巻きキャリバー26‑330 S C FUS
素材:ホワイトゴールド
文字盤色:アイボリー
防水性能:3気圧防水
ストラップ:ファブリック柄 カーキグリーン
希望小売価格:9,640,000円(税込)
◆パテックフィリップシール取得
グランドコンプリケーション
複数の複雑機構を搭載するモデルがラインアップされるグランドコンプリケーション。
パテックフィリップの圧倒的な技術力を窺えるモデルが登場しました。
5308G-001
ミニッツリピーター、ムーンフェイズ、スプリットセコンドクロノグラフ、瞬時に切り替わる日付表示を備えた永久カレンダー。
パテックフィリップは、これら4つの複雑機構を備える「カドラプル(=4重) コンプリケーション」モデルを現行モデルに加えました。
これだけ複雑機構を備えたモデル、数量限定モデルでも良いと思うのですが、現行ラインに追加してしまうのがパテックのすごいところですよね。
799個の部品が精密に組まれて成り立っているこの4重コンプリケーションモデルですが、文字盤は案外すっきりしています。すごいことだと思います。
ミニッツリピーターの「ハンマーが動く速度」を整える調速機(ガバナー)の部分に、カラトラバ十字があしらわれていますね。可愛らしいです。
プラチナ製のマイクロローター、パテックフィリップシールの刻印、ジュネーブストライプ。
美しくまとまったムーブメントを、ケース裏からいつでも眺めることができます。
商品詳細
コレクション名:グランドコンプリケーション
型番:5308G-001
ケース径:42mm
厚さ:17.71mm
ムーブメント:自動巻きキャリバーR CHR 27 PS QI
素材:ホワイトゴールド
文字盤色:アイスブルー
防水性能:非防水(湿気、埃にのみ対処)
ストラップ:ネイビーブルーのアリゲーター
希望小売価格:195,880,000円(税込)
◆パテックフィリップシール取得
(ほぼ)2億! とんでもない数字ですね。
ちなみにこのモデルは、2023年に東京で行われたウォッチアート・グランド・エキシビションで初めて公開されたモデルです。
6159G-001
「レトログラード式の日付表記を行う永久カレンダー」を搭載したモデルです!
また、もはや当たり前のようにムーンフェイズが搭載されています。
文字盤はなんとサファイアクリスタル製!
パテックフィリップでは珍しいですよね。
中が透けて見えます。
サファイアクリスタル製の文字盤とレトログラード式のデイトにより、2023年に発表されたref.5316/50P-001と似た外観をしていますが、このモデルはそこから要素を足し引きし、しっかり別のモデルに仕上がっています。
ベゼルと裏蓋にはクル・ド・パリ装飾が施されており、クラシカルさが増しています。
また、搭載する複雑機構が減っていることもあり、厚さが1.74mm薄くなっています。
商品詳細
コレクション名:グランドコンプリケーション
型番:6159G-001
ケース径:39.5mm
厚さ:11.49mm
ムーブメント:自動巻きキャリバー26-330 S QR
素材:ホワイトゴールド
文字盤色:グレー サファイアクリスタル製
防水性能:3気圧防水
ストラップ:ブラック
希望小売価格:18,660,000円(税込)
◆パテックフィリップシール取得
5370R-001
スプリットセコンドクロノグラフを搭載するこちらのモデル。
2015年に登場した「ref.5370P」の流れを汲んでいます。
ダイヤルには「シャンルヴェ七宝」という技法が使われています。
これは金属の素材を平らに削り、そこに直接七宝を流し込んで加熱させることで、均一で艶やかな色彩を施す、というものです。
滑らかな質感のダイヤルは、ローズゴールド製のインデックスや針を引き立てていますね。
商品詳細
コレクション名:グランドコンプリケーション
型番:5370R-001
ケース径:41mm
ムーブメント:手巻きキャリバーCHR 29-535 PS
素材:ローズゴールド
文字盤色:ブラウン
防水性能:3気圧防水
ストラップ:濃いブラウンのアリゲーター
希望小売価格:45,710,000円(税込)
◆パテックフィリップシール取得
トゥエンティー4
トゥエンティー4には、これまでなかったコンプリケーションモデルが登場しました!
7340/1R
永久カレンダーとムーンフェイズを備えたトゥエンティー4です!
縦横サテン仕上げのシルバー文字盤と、ソレイユ仕上げのオリーブグリーン文字盤が登場しました。
ムーンフェイズの中の星が文字盤上に溢れてきているのが可愛いですね。
ムーブメントには超薄型の自動巻きキャリバー240 Qを搭載しており、複雑機構を搭載するモデルでありながら、従来のトゥエンティー4(ラウンド型、自動巻きモデル)よりも僅かに薄く仕上がっています。
商品詳細
コレクション名:トゥエンティー4
型番:7340/1R-001
ケース径:36mm
厚さ:9.95mm
ムーブメント:自動巻きキャリバー240 Q
素材:ローズゴールド
文字盤色:シルバー
防水性能:3気圧防水
希望小売価格:19,030,000円(税込)
◆パテックフィリップシール取得
コレクション名:トゥエンティー4
型番:7340/1R-010
ケース径:36mm
厚さ:9.95mm
ムーブメント:自動巻きキャリバー240 Q
素材:ローズゴールド
文字盤色:オリーブグリーン
防水性能:3気圧防水
希望小売価格:19,030,000円(税込)
◆パテックフィリップシール取得
ノーチラス
5811/1460G-001
ダイヤモンド・ノーチラス! そう呼んでも差し支えないモデルですね。
文字盤に297個。
インデックスには13個。
ケースに100個。
ベゼルに32個。
ブレスレットに888個+150個!
ダイヤモンドの種類を問わず、合計で1480個!!
ゴージャス、そしてゴージャスです。
2024年にダイヤモンドとサファイアを贅沢に使用したアクアノートが出ましたが、今回はノーチラスでハイジュエリーウォッチを出してきましたね。
商品詳細
コレクション名:ノーチラス
型番:5811/1460G-001
ケース径:41mm
ムーブメント:自動巻きキャリバー26‑330 S
素材:ホワイトゴールド
文字盤:ダイヤモンド
防水性能:3気圧防水
希望小売価格:100,740,000円(税込)
◆パテックフィリップシール取得
時計全体にダイヤモンドをセットしても、上の方でご紹介したグランドコンプリケーションモデルより安いんですね。
ダイヤモンドより価値があるもの、それはパテックフィリップが積み重ね、磨いてきた技術力に他ならないということがよく分かります。
7010G
32mmの小型ノーチラスに、鮮やかなアズールブルーのモデルが登場しました。
ノーチラスらしい波模様を持った、爽やかなモデルですね。
ブレスレットタイプのref.7010/1G-013、ストラップタイプのref.7010G-013のふたつが用意されています。
また、こちらのモデルは2023年に登場した、ローズゴールド×パープルの色違いとなっております。
さりげないジェムセッティング。
視認性の高い針とインデックスも健在です。
商品詳細
コレクション名:ノーチラス
型番:7010/1G-013
ケース径:32mm
ムーブメント:クォーツキャリバーE 23-250 S C
素材:ホワイトゴールド
文字盤:アズールブルー
防水性能:3気圧防水
希望小売価格:9,500,000円(税込)
コレクション名:ノーチラス
型番:7010G-013
ケース径:32mm
ムーブメント:クォーツキャリバーE 23-250 S C
素材:ホワイトゴールド
文字盤:アズールブルー
防水性能:3気圧防水
希望小売価格:6,700,000円(税込)
コンプリケーテッド・デスククロック
31日間のパワーリザーブ、日差±1秒という精度、そして永久カレンダーを備えるデスククロックを発表しました。
腕時計ではありませんが、分類としてはグランドコンプリケーションコレクションに属します。
大きさは164.6*125mm。厚さ(高さ)は76.73mm。
1万円札よりちょっと長くて、iPhone11の幅くらいの高さです。いや分かりにくい。
135*86mmの手巻き式ムーブメントを搭載しています。
キャビネットの緑の部分は七宝によって彩色されています。
*
以上、デスククロックも含めて15種類の新作が登場しました。
パテックフィリップ公式サイトはこちら
以下は、新作発表前に公開していた内容です。
2024年の振り返り
ワールドタイム 5330G-001
2023年の6月、東京で行われていたパテックフィリップの「ウォッチアート・グランド・エキシビション」。
こちらで限定モデルとして発表されていた「ワールドタイム5330」が、この度現行コレクションとして追加されました。
こちらのモデルは「日付表記の変更を自動で行う」という世界初の機構を搭載しています。
日付と連動する都市をずらしたとき(=タイムゾーンが変わったとき)、例え日付変更線の兼ね合いで1日前に戻ったとしても自動でひとつ戻ってくれるのです。
これまではタイムゾーンを超えた際に自分で日付を修正する必要がありましたが、この機能によってワールドタイムの利便性がかなり上がったといえますね。
旅行や仕事で海外に赴いた際、10時位置のボタンを押して都市(タイムゾーン)を設定するだけで、日付も時針も勝手に合わせてくれるのです。
※アニュアルカレンダー、パーペチュアルカレンダーではないので、31日までない月は、8時位置のボタンで調整する必要があります。
パテックなら、いつかパーペチュアルカレンダーを搭載したワールドタイムも出しそうですけどね。
ブルーグレーのダイヤルとデニム柄のカーフストラップがカジュアルで、日常的に使いやすいデザインです。
ノーチラス 5980/60G-001
「ノーチラス フライバック・クロノグラフ」に、ホワイトゴールドのケースとブルーグレー・オパーリン文字盤を備えたモデルが追加されました。
これまでノーチラスのフライバッククロノグラフ(ref.5980)には、ローズゴールドやステンレスの展開がありました。
ローズゴールド、ステンレスのモデルはどちらも既に廃盤となっており、復活を遂げる形で登場した今作。
しかし、色合いのためでしょうか、今までずっとコレクションにあったような気さえします。
こちらのノーチラスにもデニム柄のカーフストラップが装着されており、更に付け替え用にファブリック柄のストラップが付属します。
カジュアルなストラップのおかげで、幅広い服装に合わせられそうです。
アクアノート 5164G-001
ステンレスモデルとローズゴールドモデルが展開され、惜しまれつつも2024年の2月にステンレスモデルが廃盤となった「アクアノート トラベルタイム」。
2024年のW&Wでは、そこにホワイトゴールドモデルが追加されました。
かつてのステンレスモデル(5164A)を愛していた方ほど、このホワイトゴールドモデルには思うところがあったのではないでしょうか。
落ち着いたブルーグレーのダイヤル・ストラップが上品ですね。
アクアノート 5269R-001
こちらも「アクアノート トラベルタイム」。
上記のref.5164Gと比べるとデイト表記がなく、よりすっきりとシンプルにまとまっています。
クォーツムーブメントが搭載されており、ケース径は38.8mm。
モデルチェンジを行って35.6mmからサイズアップした「アクアノート ルーチェ」と同じサイズですが、ベゼルにダイヤモンドがないため、今作はルーチェに該当しないようです。
個人的にはこのサイズのダイヤなしアクアノート、もっとあってもいいよな~と思います。
アクアノート 5268/461G-001
こちらはベゼルどころか、文字盤やラグ、バックルにもジュエリーを配した「アクアノート ルーチェ ハイジュエリー」。
サファイアとダイヤモンドを組み合わせ、クールでゴージャスな一本に仕上がっています。
秒針やラバーストラップの青とも上手く調和していますね。
これだけ多くのジュエリーを使用していても下品さがないのは、色数を銀と青のふたつに絞っているからだと感じます。
このモデルには自動巻きムーブメントが搭載されており、ケース径は38.8mmです。
グランドコンプリケーション 5160/500R-001
2016年に登場したホワイトゴールドのグランドコンプリケーション、ref.5160/500Gを再解釈した、ローズゴールドモデルが登場しました。
レトログラード式のポインターデイト、ムーンフェイズ、うるう年も表示してくれる永久カレンダーが備わっています。
裏側は、懐中時計のようにカバーが付いています。もうたまりません。
グランドコンプリケーション 5520RG-001
2019年に登場した「アラーム トラベルタイム」(ref.5520)の、ローズゴールドモデル版が登場しました。
ローズゴールドのケースとグレーソレイユ文字盤の組み合わせにより、前作よりもエレガントさが増していますね。
ちなみに、プッシュボタンチューブにはホワイトゴールドが使われています。
グランドコンプリケーション 5236P-010
こちらは2021年に登場した「インライン永久カレンダー」(ref.5236)のニューモデルですね。
曜日と月日が一直線に並んだ上で、うるう年や月の長さをしっかり認識してくれる永久カレンダー機能が備わっており、パテックフィリップシールの取得もされているという。
流石パテックフィリップと称えるほかない、圧巻のグランドコンプリケーションモデルです。
△ Cal.31‑260 PS QL
4枚のディスクを正確に動かすことで機能するインライン表示の永久カレンダー。
文字盤の下部にはさらりとムーンフェイズ、デイナイト表示、うるう年表示が搭載されており、かなり複雑な機構を持ちながら、シンプルで見やすいデザインに仕上がっています。
やはり、流石パテックフィリップ。
コンプリケーション 5396G-017
1996年に登場した年次カレンダー搭載モデル(ref.5035)の20周年を記念して登場したref.5396R-001。
2024年はそこに、ダイヤモンドインデックスとブルー×ブラックグラデーションの文字盤を持ったモデルが発表されました。
もう2年待ったら30周年だったのになーと思いつつ、高級感と上品さに溢れた良いモデルですよね。
型番の末尾に「96」と付くことからも分かるように、カラトラバの名作「ref.96」のデザインを受け継ぐモデルです。
ゴールデンエリプス 5738/1R
「黄金の楕円」を意味する「ゴールデンエリプス」。
この楕円型ケースの比率は、人が直感的に美しさを感じられるバランス「黄金比」を用いて設計されています。
そんなゴールデンエリプスに、ストラップではなくブレスレットモデルが追加されました。
セーターのように編み込まれているようにも見えますが、300を超える小さなパーツによって構成されるブレスレットなので、サイズ調整も行うことができます。
このブレスレットはいずれプラチナやホワイトゴールドでも来そうですよね。
34.5×39.5mmのケースには、自動巻きムーブメントが搭載されています。
個人的な予想・願望
2024年の10月に現れた新コレクション「キュビタス」の新作はありそうな気がしています。
現在3モデルのみの展開であるキュビタスは、まだまだ伸びしろの塊。
金無垢モデルとか、クロノグラフ搭載とか、文字盤を全部ダイヤモンドで敷き詰めてみるとか。
サイズダウンしてダイヤもセットして、レディースモデルとしての派生とか。これはちょっとまだ早いですかね?
いくらでも想像できちゃいます。
→キュビタス来ましたね!まあ来ますよね!という感想ですが、サイズダウンしたキュビタスの登場は非常に嬉しい発表でした。
また、現行のラインアップが少ないコレクションへの追加があるのではと思ってしましますね。
ゴンドーロ、トゥエンティー4、カラトラバ。
この辺りにニューモデルが来ると嬉しいですね。
特にカラトラバは2022年、ラインアップから「96」モデルが消えて以来3年の月日が経っています。
コンプリケーションコレクションの中にref.5396は存在するものの、シンプルな3針だけの96モデルはありません。
→トゥエンティー4とカラトラバに新作が来ましたね! 3針だけの96モデルも出て嬉しいです。
また、最近の傾向としてステンレスモデルが次々と廃盤になっているパテックフィリップ。
現行品はホワイトゴールドモデルの半数しかラインアップがなく、今残っているステンレスモデルも、近いうちにディスコンとなってしまうかもしれません。
機械式時計界の王者として、更なる高みへ至ろうとしているのでしょうか。
◆ちなみに、2025年はパテックフィリップ初の永久カレンダー搭載モデル「No.97 975」登場から100年となる年でもあります。
2025年2月1日に十数本のモデルが廃盤となり、5712/1a-001や5167/1A-001のような人気モデルもディスコンとなりました。
4月のW&Wではどんなモデルが発表されるのでしょうか。
2024年の振り返りと、私の予想・願望はこんな感じでした。
NY
この記事の監修者

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株式会社れんずにて、ブランド時計に関する記事や紹介文を作成しています。
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