オメガ
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OMEGAオメガ
ギリシャ語で「物事の最終」を意味する「オメガ」。
ギリシャ語で「物事の最終」を意味する「オメガ」。 |
オメガ / OMEGA
1848年、スイスの小さな村に開かれた時計工房を起源とするオメガ。
その工房の主であるルイ・ブランという時計職人は精度に対して並々ならぬ熱意を持っていました。そんな彼の精神を引き継いだオメガは、現在でも高精度な時計作りを行っています。
高精度で安心感のある機械式時計をお求めの方に、オメガはぴったりのブランドです。
1957年の「オメガトリロジー」
1957年、オメガは3つのプロフェッショナルウォッチを発表しました。
「シーマスター」「スピードマスター」「レイルマスター」です。
どれもがオメガの人気モデルとして名高いこれらのモデルは、しばしば三部作(トリロジー)と呼ばれ、現在も広く愛されています。
シーマスターは1948年、創業100年目を迎えた年に誕生したコレクションです。元々は軍用時計として想定されていたこともあり、一般的な時計よりも耐磁性、防水性が少し優れた程度の性能でした。しかし、この機に防水性を高め、本格的なダイバーズウォッチ「シーマスター300」として登場しました。
スピードマスターはクロノグラフを備え、ドライバーやパイロットなど、速さの中に生きる人々へ向けたプロフェッショナルウォッチです。月面着陸ミッションに帯同したことで「ムーンウォッチ」とも呼ばれ、高い人気を得ています。
そしてレイルマスターは、鉄道員のように強い磁場が発生する場所で働く人へ向けた耐磁コレクションです。僅か数年で生産終了となりましたが、現在はシーマスターの派生モデルとして、更に高い耐磁性を備えて復刻を果たしました。シンプルでヴィンテージ感溢れる雰囲気が好まれています。
抜群の耐磁性を誇るオメガウォッチ
機械式時計の内部は金属製であり、磁気を帯びやすい素材で作られていることが多いです。
19世紀末から20世紀初頭、第二次産業革命が起こったことで石油や電気を多用するようになりました。人々の身の回りに磁気が多く発生するようになったため、機械式時計を磁気から守る必要があると判明したのです。
そうして各時計メーカーは、耐磁性能を上げることに尽力するようになりました。ケースの構造や素材を工夫することで、鉄道員やパイロットのような、強力な磁場が発生する現場で働く人々に向けた耐磁時計が作られていきました。
そんな中、オメガはムーブメント内の部品自体を非磁性にすることで、磁気に対して非常に強いムーブメントを生み出すことに成功します。
ムーブメント自体が磁気に強くなったため、ケース・デザインに制約がなくなり、シースルーバックやデイト機能なども搭載できるようになりました。
現在では、オメガの多くのモデルが「マスタークロノメーター」として、精度、防水性、耐久性、そして耐磁性が間違いなく優れているという認定を受けています。
オメガウォッチにスヌーピー?
オメガのスピードマスターに、スヌーピーが描かれているのを見たことはありますか?
これは単なるコラボレーションモデルという訳ではなく、オメガがNASAから授与された「シルバースヌーピーアワード」に由来するものです。
この「シルバースヌーピーアワード」というものは、有人宇宙飛行ミッションの成功に大きく貢献した人、企業に与えられる賞です。NASAで行われたある計画から、職員のモチベーションを上げ、不注意・ミスを減らすよう、人々によく知られ愛されている「番犬」を安全飛行・成功のシンボルとして据えることになりました。
1970年、アポロ13号が酸素タンクの爆発によって電力不足に陥ったものの、数々の問題を乗り越え、無事に全員が生還を果たしました。このとき、乗組員はオメガのスピードマスターに搭載されたクロノグラフで、軌道修正のためにエンジンを逆噴射し続ける「14秒間」を正確に計測し、見事手動での軌道修正に成功したのでした。
こうして、乗組員の命を救ったスピードマスター、オメガに対し、NASAはシルバースヌーピーアワードを贈りました。純銀のバッジと栄誉ある証書は、今もスイスのオメガミュージアムに展示されています。
オメガのコーアクシャル、何がすごい?
オメガウォッチには、ほとんどのモデル名に「コーアクシャル」と付いています。
これは「コーアクシャル脱進機」を搭載しているムーブメントである証です。
1974年、独立時計師のジョージ・ダニエルズ博士が発明し、1999年にオメガが実用化に成功したコーアクシャル脱進機。
一般的な機械式時計にはスイスレバー式脱進機が備わっていますが、それに対してパーツの摩耗が少なく、油切れが起こりづらいため、寿命・メンテナンスの間隔が長いというメリットがあります。
脱進機は、リューズで巻き上げたゼンマイのエネルギーを一定のリズムで解放していくことで、時刻の調整を行っています。機械式時計特有の「チチチ」という音は、この脱進機から聞こえてくるものです。常に動き続けるパーツであるため、特に耐久性が求められます。
現在はオメガのみで使われているコーアクシャル脱進機。正確に、高い精度で組み上げないと上手く動かないため、コーアクシャル脱進機を搭載する為のムーブメントを新たに作る必要があります。オメガの高い技術力が窺えますね。
更に、2014年には部品を非磁性体に変え、15,000ガウスもの耐磁性を獲得した「マスターコーアクシャル」も存在しています。