ノモス2024年新作!日々を彩る31種類のタンジェントが登場

  • 投稿日:2024年04月21日

こんにちは、中野ブロードウェイの時計店「れんず」です。

今年もWatches & Wondersの季節がやってきましたね。

Watches & Wonders Geneva

スイス・ジュネーブにて行われる、時計・宝飾の見本市です。
毎年三月から四月頃に開催されており、多くのブランドにて新作発表が行われるため、世界中が注目するイベントとなっております。

2024年は、49日から15日にかけて開催されました。

W&Wの公式サイトはこちら → https://www.watchesandwonders.com/en/geneva-2024/event

ノモスは初参戦

さて、この2024年、ノモスは初めてウォッチズ&ワンダーズに参加しました。
これはノモスに限った話ではありませんが、当日に向けて新作を匂わせるような動画が出るの、いいですよね。

ノモスも予告PVとして、デイトのカレンダーが「31」のまま回っている動画が公開されていました。

私はデイトのあるモデルで何か新作が出るのかな?くらいの気持ちで見ていたので、「31種類!!??そんなに!?!?」「アイスクリームかい」などと新鮮に驚き、楽しむことができました。

日々を彩る31種類のタンジェント

31種類それぞれに名前が付けられており、それぞれが楽しげな色を持っています。
日本語版のサイトで見ると名前が表示されていないお時計もありますが、英語版では全て表示されていました。

折角なので、ひとつひとつ見ていきたいと思います。
左は原文のまま、右は訳したり読んだりした名前です。

Flamingo pink – フラミンゴピンク

型番:179.S12
名前の通り、フラミンゴを思わせるカラーリングですね。

以前、連れと動物園に行ったときフラミンゴが首をぶつけあって喧嘩している様子を見たのを思い出しました。
そのとき、檻の隙間から入り込み、フラミンゴの餌を食べながらそれを観戦している雀も見ました。愉快でしたね。

Peace – 平和

型番:179.S5
爽やかな色の組み合わせですね!
日曜日の朝って感じがあります。どことなくヨーグルトっぽいからでしょうか。
「文字盤の上でブルーとレッドが平和に共存する様は、世界の良い手本となるかもしれません。」というノモスの説明文も非常に良いです。

Katzengold – キャッツゴールド
型番:179.S8

ドイツ語でKatzenは猫という意味のようです。
もしかして、暗闇に光る猫ちゃんの目と肉球のピンクを表現しているのでしょうか? めちゃめちゃ可愛いですね。
文字盤の色はサンイエローで、晴れやかなモデルだとのこと。
私の頭の中の猫ちゃんが日向ぼっこを始めました。ありがとうございます。
また、「Katzengold(=猫の金色)」と名の付いた金色の鉱物(金雲母)も存在するらしいです。勉強になりました。

Poporange – ポップオレンジ

型番:179.S13
パッと見た時にぽぽれんじ……?と思いましたが、ポップオレンジですね。
文字盤にはダークオレンジ、スモールセコンドには明るいオレンジ色が使われた、統一感のあるカラーリングです。

Super Sardine – スーパーサーディン

型番:179.S16
超イワシ??? 確かに魚的な色ではあります。
「Sardineのような豊かな色合い」という表現があるので、イワシの色味(模様?鱗?グラデーション?)を指した言葉なのかもしれません。
落ち着いた感じにまとまっていて素敵ですね。好みです。

Ariel アリエル

型番:179.S25
個人的には歌うカニと黄色い魚が思い起こされる名前ですが、文中の表現から読み取るに天王星の衛星「アリエル」のことを指しているようです。
サンド文字盤を囲むアイスブルーの分表示リングが天王星の輪に見えるのは、私だけではないと思います。

Bubble gum – バブルガム

型番:179.S7
バブルガム=風船ガムですね。確かに甘い色遣いをしていますね。
アンティークピンク×ゴールデンイエローで彩られた文字盤は、とても可愛らしい印象を受けます。

Schloss grün – 緑の城

型番:179.S26
商品ページの説明文を読むと、「英国の、壁に蔦が絡まっているようなお家」のことを指しているようです。
すごいところから着想を得るなあと思いますね。
ミニッツマーカーが赤なところも可愛いです。

Rambazamba – ランバザンバ

型番:179.S14
(正直、調べていてこれが一番言葉の意味がわからなかったです!!)
ランバザンバ。
パーティゲームの名前に使われていたり、「楽しいパーティー気分にさせてくれる」との記載があったりするので、楽しいお祭り!的な意味の言葉かと思われます。
エネルギッシュなレッド文字盤を持ち、着けているだけで元気になれそうですね。

Schulhausweiß – スクールハウスホワイト

型番:179.S11

校舎の白。色もイメージも清楚な感じがあっていいですね。
さらっとした配色なので、服装も合わせやすそうです。
ブルーのインデックスが爽やかで素敵です!

Lakritze – リコリス

型番:179.S18

リコリス=彼岸花のことです。
しかし、ここではその根から作られる、黒いキャンディの方を指しています。
(すごい味がするという噂です!)
ちなみに、デイトの赤は先程の「ランバザンバ」と同じ色だそうです。

Frostblau – 凍った青

型番:179.S23
ひんやりとしたアイスブルー文字盤のタンジェントです。
夏に着けたらだいぶ体感気温が下がるかもしれません。

Zirkus – サーカス

型番:179.S1
名前が分かるとスモールセコンドの赤がピエロの鼻に見えるような、そんなデザインですね。
なんとなくアフロの人に着けてほしいような気がします。

Tiefseegrau – ディープシーグレー

型番:179.S19
深海の灰色をイメージしたカラーリングです。差し色が可愛いですね。
インデックスやノモスのロゴは柔らかいクリーム色。
着ける人によって印象が変わるモデルな気がします。

Go – ゴー

型番:179.S4
ザクセンの山小屋にて着想を得たとのことで、「これいいなあ」と思ったことをやってみよう!という意味のGoなのかなと思いました。
しかし、後ろの方に「Stop」を見つけた私は、この緑の丸が青信号であることに気が付いたのです。

Boje – 浮き

型番:179.S17
ブイとも呼ばれる、海や湖に浮かべておく目印のことです。
明るいオレンジが鮮やかですね。
こっちの方がポップオレンジじゃない??と思わなくもないです

Kanari – カナリア

型番:179.S6
「カナリアの羽の色」という表記があるので、あの黄色い鳥こと、カナリアで合っているかと思います。
ドイツ語でカナリアは「Kanarienvogel」というらしく、その内の「vogel」が「鳥」という意味なので、Kanari-en- vogelみたいな言葉の作りになっていると予想します。
ドイツ語の全てを知っている方は、ぜひ私に教えてください。
柔らかなイエローが可愛いです。

Love – ラブ

型番:179.S2
可愛い! そして「ラブ&ピース」が揃いましたね。
ペアウォッチにめちゃめちゃ向いていると思います。
どこにも描いていないのにハートが見えるかのようです。

Delfin – イルカ

型番:179.S22
穏やかなスカイブルーが素敵ですね。
夏のプールを思い出すような、みずみずしい一本だと思います。

Pastell – パステル

型番:179.S21
パステルカラーとは、柔らかい中間色のこと。
その名の通り、柔和な色合いの文字盤が優しい顔を向けています。
個人的にはインデックスは白でも良かったな~などと思いました。
でも黒も視認性高くて良いです👍

Haifischgrau – シャークグレー

型番:179.S20
落ち着いた色合いでありながらも、やっぱり限定モデル感のあるカラーリングですね。
鮫っぽい灰色のせいか、何となくざらざらしているように思えますが、文字盤はつるんとしています。

Lemonbiscuit – レモンビスケット

型番:179.S10
口に広がるほのかに甘いレモン味と、ちょっと飲み物が欲しくなる感じ。
完全に想像できました。素敵です。

Dunkelbunt – 暗闇のランタン

型番:179.S29
時計屋さんに勤めていて、こんなにもドイツ語辞典が欲しくなるとは思いませんでした。
「ほろ酔い気分の夏の夜の暗闇の中で、パーティーの招待客の頭上に揺れるランタンを連想させる」とのことで、なんだか楽しげな雰囲気であることはわかりますね。
ドイツ語で、dunkelが「暗い、闇の」。buntが「カラフルな」という意味らしいので、何となくビアガーデンなどで使われるような、ぶら下げるタイプの灯りを想像しました。皆様はどうでしょう。

Pompadour – ポンパドール

型番:179.S15
髪型でよく聞く単語ですね。
ここではフランスのポンパドール夫人を指していると思われます。
ダスキーピンクという落ち着いた色合いのピンク文字盤を、ダークゴールドのリングが囲っています。インデックスはロイヤルブルーと、優雅なイメージの湧く色遣いです。

Nachtgesang – 夜の歌

型番:179.S31
ゴーストタイプ感があって好きですね。名前にふさわしいデザインだと思います。
ブラックではなくダークブルーの文字盤に、紫のアクセントが添えられています。

Chili – チリ

型番:179.S30
からいやつです。真っ赤ではなく、クリムゾンレッドという色を使っています。結構ピンクで可愛いです。

Stop – ストップ

型番:179.S3

きっとGoとのペアですよね。スモセコが赤信号に見えます。
ちなみに、どこへ行ってもルールが守れるように、信号機の色は世界共通なんですよ。
このダイヤルはクリームホワイトですが、白っぽい文字盤だとより「ノモスだなあ」と感じますね。

Mauvegrün – 藤と緑

型番:179.S9
藤色と緑色が組み合わせられた、分かりやすい名前です。良い色合いですね。
ノモスはドイツの時計ブランドですが、こちらは和服にも似合いそうな趣きがあります。

Ziegelblau – レンガと青

型番:179.S27
こちらも分かりやすい名前ですね。
「ノモスの従業員が仕事に向かう途中で目にしている古いレンガ造りの建物からインスピレーションを受けて作られました。」とのことです。
レンガの建物と青い空、ノモス本社への道のりが想像できるモデルですね。

Schneesturm – 吹雪

型番:179.S24
白い雪、黒い木、凍えるような青。
私は落ち着いた色合いが好みなので、結構好きな色合いです。
何となく知的に見えるような気もしますね。眼鏡も似合うと思います。

Sportbunt – 様々なスポーツ

型番:179.S28
あまりにも直訳ですが、sportはスポーツ、buntは先程も出ましたね。色々な、という意味です。
「70年代ファッションやオリンピックの五輪」をモチーフとしているようで、この元気な色合いも運動場のように見えます。
ランバザンバをもっと賑やかにした感じでしょうか。
個人的にはダンサーさんとかに着けてほしい気がします。

以上の31色が、今回ウォッチズ&ワンダーズで公開された限定モデルのタンジェントです。
先程も書きましたが、いくつか意味や色が対になっているようなお時計がありましたね。
Love/Peaceとか、Go/Stopとか。探せばまだあるかもしれません。


この31本は型番以外全て、同じ条件で販売されています。

世界175本限定
385,000 円
手巻き式キャリバーDUW4101搭載
社外製(フランス)のナイロンストラップ付属
ケース径37.5mm
厚さ6.8mm
スケルトンバック仕様
裏面にはモデル名と限定数の刻印あり

もし仮に31本全て手に入れたオーナーさんがいらっしゃったら、一か月毎日違うタンジェントと共に過ごせるというわけです。すごいですね!


様々なお時計がお披露目されたWatches & Wonders Geneva。
ノモスはこの31本で、スペシャルな初参加を飾りました。来年も楽しみです!

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