腕時計の製造年代を知りたい!という方は、多くいらっしゃると思います。
しかしごく一部のブランドを除いて製造された年代を知るというのは困難というのが正直なところです。
そんな一部のブランドの中でもパネライは製造年代が解る、数少ないブランドの一つとなります。
メーカーとして製造年を公表する言う事はほぼ無く、パネライが唯一と言っても良いと思います。
それでは、下記で製造年の読み解き方を説明していきます。
裏蓋に刻印される3つのナンバー
まず大事なのは裏蓋に刻印される3つのナンバーが重要です。
こちらがパネライの裏蓋の写真ですが、幾つかの英数字の組み合わせの番号がご覧いただけると思います。
シリアルナンバーの一部は伏せさせて頂いております。
それぞれのナンバーを説明すると下記の通りです。
お時計によって刻印される場所は異なります。ラジオミールの場合はラグの裏(ベルトループを留めるネジ)に刻印されている事が有ります。
一番上にはOP****と刻印されるOP番と言われるナンバー。
その下にはBB*******と刻印されるシリアルナンバー(製造番号)です。
そしてその下にはY****/2500と刻印される製造本数ナンバーが有ります。
製造本数ナンバー=製造年
製造本数ナンバーとはその名の通りで、そのモデルの製造本数を知る事が出来ます。
前述の写真ではY***/6500と刻印されていますので6500本製造されており、そのウォッチが6500本のうちの何本目であるという事が解ります。
では今回のブログの主題でもある製造年ですが、この製造本数ナンバーの頭にあるアルファベットがカギとなります。
前述の写真では製造本数ナンバーなの頭のアルファベットはYである事を覚えておき、次項の一覧表に当てはめてみる事にします。
製造年代一覧表
下記の一覧表は裏蓋に刻印されるアルファベットと製造年を組み合わせた一覧表になります。
| シリアルナンバー | 製造年 |
| A | 1998年 |
| B | 1999年 |
| C | 2000年 |
| D | 2001年 |
| E | 2002年 |
| F | 2003年 |
| G | 2004年 |
| H | 2005年 |
| I | 2006年 |
| J | 2007年 |
| K | 2008年 |
| L | 2009年 |
| M | 2010年 |
| N | 2011年 |
| O | 2012年 |
| P | 2013年 |
| Q | 2014年 |
| R | 2015年 |
| S | 2016年 |
| T | 2017年 |
| U | 2018年 |
| V | 2019年 |
| W | 2020年 |
| X | 2021年 |
| Y | 2022年 |
| Z | 2023年 |
| AA | 2024年 |
前述の時計の写真にはYと刻印されており、一覧に当てはめると2022年の製造された個体であると判断できます。そしてこのモデルは2022年には6500本製造されたことも解りますね。
次の画像はPAM00312ですが、O***/4000と刻印されているので、この時計は2012年に製造されたことが解り、且つPAM00312の2012年の製造本数は4000本であるという事が解ります。
この様にシリアルナンバーの頭のアルファベットから簡単に製造年を読み取る事ができますし、またそのモデルがその年に何本製造され、そのうちの何本目である事が解るというのも興味深いですよね。
1998年のAから始まり2023年のZで終了してしまいますが、2024年はAAとなり以降はAB=2025年、AC=2026年となっていくのでしょうかね。
ブログ掲載後にパネライのブティックに確認したところ、やはり2024年はAAとなり、以降AB=2025年、AC、AD、AE・・・と続いて行く事が確認出来ました!
シリアルナンバー(製造番号)について
このシリアルナンバーは製造番号や固有番号などと呼ばれるもので、自動車で言うところの車体番号にあたります。
世に2つと無い唯一無二のナンバーで、そのナンバーからその時計を特定する事が出来ます。
製造本数ナンバーの場合、異なるモデルで同年に同じ生産本数のモデルが有った場合、重複してしまう可能性が考えられますが、このシリアルナンバーは決して重複する事はありません。
また1枚目の写真ではBBから始まっていますが、このBBの他にPLやPBから始まるナンバーも存在します。
このシリアルナンバーには法則性は無く、年代などを知る事はできません。
OPナンバーについて
正式名称ではありませんが、OP番やOPナンバーという呼び名で呼称されることが多いナンバーです。
そのモデルを識別するためのナンバーと言われていますが、その法則は解っていません。モデルを識別するためのナンバーと言われていますが、同じ型番のモデルであっても異なるOP番が割り当てられる事があります。
見た目的には全く違いが解らない事も多いのですが、実際には内部構造の仕様などが違っている事もあるため、同じ型番=モデルでも割り振られるOP番は異なる事があります。
この事からその時計に使われているケースの仕様を判断する為のナンバーだと思われます。
こちらはパネライの最新の保証書ですがシリアルナンバー/製造番号の欄には、このOPナンバーを組み合わせたナンバーが印字されている事が多いです。
パネライと同じリシュモングループのカルティエでも、同様のモデル識別ナンバーが使われており、保証書にも4桁の数字とシリアルナンバーが印字されていたり、手書きで記入されていたりします。
OORとは
製造本数ナンバーでご説明しましたが、特定のモデルのその年の生産数はほぼ決まっており、B500/600やV1250/1500という法則で刻印される事がほとんどです。
しかし稀に製造本数ナンバーの頭にOOR**/50やOOR*/5などと刻印された個体が存在します。
このOORはアウトオブレンジ(OUT OF RANGE)と読み、直訳すると”範囲外”という意味になります。
では何かというと、あまりにも売れ行きが良かったので余剰生産をしたのか、もしくはどこかの国の輸入元や販売店、はたまた上顧客が別にオーダーをしたものなど、様々な憶測が有りますが、その真意は定かではありません。
このOORは数本から数十本程度しか生産されていないので、非常に希少でなかなか市場に出回る事が少ないと言われています。
製造年を知るためのナンバーは刻印されていませんので、製造年代を特定する事が出来ません。
しかしこのOORは確かに数は少ないので希少ではありますが評価=価格が上がるという事は少ないです。
もし同じモデルでも数が少ない製造本数ナンバーが欲しいという方には良いかもしれませんね!
最後に
自分の生まれた年の時計が欲しい!
自分の持っている時計がいつ作られたのかを知りたい!
という方は多いと思いますが、なかなか知る事が出来ないのが悩ましいところです。
しかしファンを大事にするパネライは自ら、それを公表してくれるというのはファンには嬉しい限りですよね。
なかなか情報が少ないのですが、こういった有益な情報を皆様にお届けできる様にブログを頑張っていこうと思いますね。
この記事の監修者

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好みの時計:ダイヤモンドが多くセットされているゴージャスな時計
1971年11月11日産まれ
東京都中野区出身
業界歴:2007年より時計業界に従事
22歳イベント企画会社入社。
その後、総合商社に総合職で入社、平日は経理、土日祝は地方営業。
その後、学生時代の知人に頼まれ厨房設備の運搬設置業に携わる。
2001年、某有名店社長と出会い、時計業界に誘われる。
2007年に独立し、現在に至る。
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