「自分にご褒美!初めて買うならこんな時計!〜チューダー編〜」

  • 投稿日:2020年10月01日

 

こんにちは!れんず社員Oです!

前回はロンジンについてご紹介させて頂きましたが、ご覧頂けましたでしょうか?

まだの方は右記リンクを是非、ご覧下さい! https://xs160404.xsrv.jp/reading/3539/

今回は「自分にご褒美!初めて買うならこんな時計!〜チューダー編〜」と題しまして、ボーナスで買える価格でありつつ、ロレックス 譲りの高性能・高品質を誇るチューダーをご紹介させて頂きます。

ロレックス の姉妹ブランドであり、近年ますます人気が高まりつつあるチューダーはオンでもオフでも使いやすく、貴方のモチベーションを上げてくれる一本となるでしょう。

そもそもチューダーとはどんなブランドなのか、どんな魅力があるのかを知って頂けると嬉しいです😊

 

チューダーを語る上で欠かせないエピソードがハンス・ウイルスドルフの半生とロレックスの歴史です。

腕時計を実用レベルまで高めた人物の一人であるハンス・ウイルスドルフは、1881年にドイツのバイエルン州クルムバッハに生まれました。

彼が生まれ育った頃の時計というものは衣服にピンで固定するか、ポケットに入れて持ち運ぶ懐中時計かのどちらかでした。

1905年、ウイルスドルフは幾つかの時計会社で経験を積んだ後、スイスのビエンヌにある小さな時計メーカーと取引を開始しました✨

この会社は当時では数少ない小型のムーブメントを製造していたそうです。

ウイルスドルフは仕入れた小型ムーブメントをロンドンの自宅に持ち帰り、開発したケースに搭載します。

そして自分自身の時計製造会社を設立したのです。

1908年、ウイルスドルフはロレックスという社名を思い付き、すぐに商標登録します。

1910年にはCOSC(スイス公式クロノメーター検査協会)から腕時計として 初めてのクロノメーターの認定を取得しました。

その後の1926年にチューダーを設立します✨

(1950年代のロンドン市内の町並み)

 

近年、ヴィンテージ時計市場の中での評価が急上昇中のチューダー。

90年以上の歴史があるチューダーには、いくつものレアアンティークウォッチが存在します。

もっとも有名なモデルに1970年製「オイスター デイト クロノグラフ」があり、コンディションによっては700万円以上の価値が付くとか…。

また手頃なところでは、1950年代〜1960年代に製造されていたと言われている「デカバラ」と呼ばれるモデル。

12時のインデックスにチューダーローズを配した3針時計で、手巻きと自動巻きが存在していたそうです。

オイスターケースを使った堅牢さや、薔薇をあしらったユニークさもあり、現在でもマニアを中心に高い人気を誇っています✨

時計市場では中古市場の評価が現行モデルのブランド価値を高める側面もありますので、非常に興味深いと思います。

(こちらも中古市場で人気の『チューダーサブマリーナー 79090』ムーブメントにはETA社製を搭載していますが、リューズや裏蓋にはロレックス製を使用しています。)

そもそもチューダーというブランドはロレックスの廉価版・ただのサブブランドと捉える方も多いですが、その認識は必ずしも正しいとは言えません。

チューダー発足当初からロレックスと比較すれば確かに安価になります。しかし、その価格は単純にコストカットして大量に販売するために設定されたものではありませんでした。

チューダー設立の経緯について、ハンス・ウイルスドルフは「私はロレックス の技術と信頼をもって確固たる品質と先駆性を備えた腕時計をつくりたいと思ってきた。その価値ある新しい腕時計を製造・販売するために私は新たにチューダーウォッチカンパニーという会社を立ち上げる事にした。」と語っています。

勿論、広く言われているように『英国でのロレックス自体の拡販』という狙いもありましたが、チューダーにロレックスの技術を一部採用し手頃な価格で展開する。敷居を低くして「ロレックスの技術を体験」してもらう事が目的でもありました✨

「もっと腕時計が一般的になって欲しい、この良さに気付いて欲しい」そんなウイルスドルフの願いもあってか、その価格に対してオーバースペック気味な名作モデルが多く存在しております✨

(このあたりのモデルを見ると、ウイルスドルフは単純に商魂逞しいだけの人物ではないのだと判りますね。)

出典:https://www.tudorwatch.com/ja/inside-tudor/history/tudor-history-origins-1952-to-1957

1952年発売のチューダー オイスター プリンスはそんなモデルの一つです✨

この時計は1950年代に行われた、英国海軍による北部グリーンランド化学調査において、実際に探検隊が着用した事でも有名です。

ETAなどから外部調達された安価な手巻きムーブメントに、ロレックスをロレックスたらしめていたオイスターケースを組み合わせ、オマケにロレックス独自の自動巻機構であるパーペチュアルローターまで搭載しています。

このような先進機能を備えたオイスター プリンスは、北部グリーンランドの大変過酷な環境でも問題無く動作し、チューダーは信頼性を高めました。

このように当時のチューダーは戦略的な考えもあり、ロレックスとパーツを共有していましたし、確かにサブブランド的ポジションではありました。

(チューダーの初代ダイバーズウォッチであるRef.7922のデザイン・DNAを受け継ぐ現行モデル『ブラックベイ フィフティーエイト M79030B-0002』)

1960年代終盤にチューダーは新たな挑戦を行います。

それは短針の変更で、その個性的なスタイルからファンの間で通称「イカ針」と呼ばれる意匠を採用し

たことです✨(正式名称「スノーフレーク針」)

これまでのチューダー製ダイバーズ時計は、ロレックス同様のベンツ針を採用したモデルを展開していました。

しかし、このイカ針の登場が一つの契機となり、以後のコレクションにはチューダーオリジナルのデザインや部品が増えていきました。

2012年にはブラックベイペラゴスといった新モデルが発売。これらのモデルは現在では立派に人気モデルに育ちました。

そして、2015年にチューダーの歴史の中で初めての完全自社製造ムーブメントが投入されます💪

完全自社製造ムーブメント『MT5602』は三針でパワーリザーブ約70時間、精度調整しやすいフリースプラングテンプ、磁気帯びしないシリコン製ヒゲゼンマイを搭載しています。

そのうえ、C.O.S.C.(スイス公式クロノメーター検査協会)に認定されたクロノメーターでもあります✨

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※フリースプラングテンプとは

(緩急針でヒゲゼンマイの有効長を変えるのではなく、テンワの慣性を変えることで、時計の遅れ進みを調整する機構の事です。フリースプラング、フリースプラングバランス等と呼ばれます。18世紀中期以降のマリンクロノメーターや、高精度な懐中時計の一部に採用されていましたが、腕時計への転用はパテック フィリップのジャイロマックステンプが初。現在は、ロレックスやオメガ、パネライやショパールなどにも広く採用されています。

※スイス公式クロノメーター検定機関C.O.S.C.とは

C.O.S.C.を取得できるのは、スイス製の時計に限られます。これを満たすには、ムーブメントがスイス製であること、ケーシングがスイスで行われていること、製品の最終検査がスイスで行われていること、生産コストの最低60%がスイス国内で発生しているという条件が求められます。

それに加えて、全パーツの50%以上がスイス製であることも必要です。他国を排除する主な理由は、C.O.S.C.が非営利団体であり、また認定を行うことでスイス時計ブランドとしての地位やムーブメントの信頼性を高めることを目的としているからです。

精度だけで言えば日本製やドイツ製の時計の多くがこの規格に合格できますが、C.O.S.C.は精度だけではない、独自の厳格な検査基準(7つの検査項目)を設けています。

ちなみにスイスだけが自国独自の「公式」検定機関を設けています。

※7つの検査項目とは

C.O.S.C.取得を希望する時計は、そのムーブメントがC.O.S.C.検定機関に送られてから次のようなプロセスで検査が行われます。

まず申請者が提供するリストと、ムーブメントに刻印されている情報が合致するかどうかが確認されます。続いて5姿勢での検査が行われ、ブランドから提供されたガイドラインに沿って巻き上げられ、23℃に保たれた空間に12時間留め置かれます。

その後15日間にわたり、ムーブメントのパーツは毎日検査を受けることになります。クロックも腕時計も連日計測にかけられるのです。

この期間を過ぎると、検査を受けた腕時計は以下の7つの基準によって判断されます。平均日差、平均日較差、最大日較差、垂直方向と水平方向の姿勢差、最大姿勢偏差、温度変化に伴う値の変化、一度静止させてから再駆動させた際の値の変化。

ムーブメントがこれらの条件に合格して初めて、公式に認定表が発行されるのです。

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2013年、チューダーはこれまでのクラシカルなクロノグラフとは異なる、野心的なモデルを発表しました。

それが『ファストライダーブラックシールド』です✊

マットブラックのセラミックケースの恩恵もあり、更にスポーティなデザインになりました✊

これまで主にステンレススチール製のモデルが中心だったチューダーにとって、意欲作だった事は間違いないです✊

そう言えばファストライダーには同社がスポンサー契約を結ぶ、ドゥカティ社とのコラボレーションモデルもありましたね🏍

 

(赤が印象的に使われているドゥカティ社とのコラボレーションモデル、ファストライダー ブラックシールド 42000CR)

2015年には主にペラゴスに搭載されている自動巻きムーブメント、『MT5612』が発表されます。

28800振動でシリコン製バランススプリングを搭載し、可変慣性を持つ振動子により調節されます。

このムーブメントは高精度を誇り、その精度はロレックスの基準には及びませんが前述のC.O.S.C.基準は大きくクリアしており、しっかりクロノメーター認定されています。ちなみにパワーリザーブも約70時間と長めで実用的なんです✨

 


(チューダー ブラックベイ クロノグラフ M79350-0004 )

2017年、これまで汎用ムーブメントを採用してきたチューダーは初の自社製クロノグラフムーブメント『MT5813』を搭載した「ブラックベイ クロノグラフ」を発表しました。

このムーブメントはブライトリング社製ムーブメントである01ベースと言われていますが、先にご紹介した『MT5602』開発時の技術もしっかり生かされ、シリコン製スプリングなどの新素材を搭載し約70時間のパワーリザーブを実現するなど、最新技術を採用しています✨

 

※ブライトリング キャリバー01とは

ブライトリング125周年の年である2009年に発表された、同社発の完全自社開発のムーブメントです。

ムーブメント設計チームに修理部門の責任者を交えて開発にあたったという、アフターケアまで細かく考えられた新世代ムーブメントです。

ブライトリングも良いですよね…。私は好きですよ、どちらも。

(画像はブライトリング キャリバー01搭載のナビタイマー1です)

 

2018年、オリジナルの41mmモデルから初めて進化を遂げた、新しいブラックベイ フィフティーエイトが登場。ケース径は39mmとなり、ケース厚も薄くなったフィフティーエイトはブラックベイ同様に人気モデルとなります。

この現行モデル達の高まる人気・需要は、過去のモデルを多く抱える中古市場にも影響を与えました。

 

(チューダー ブラックベイ フィフティーエイト 79030N-0001)

ブラックベイ フィフティーエイトはヴィンテージのサブマリーナーのように、効果的に用いられたゴールドをアクセントにしています。

『クラシックは不滅だ』とは、ある映画でロバート・デ・ニーロが言ったセリフですが、腕時計に関してもクラシック・ヴィンテージという概念、デザインは大切にされてきました。

ですからチューダーの腕時計は、けして色褪せない良さがあるのです👍

 

チューダーの歴史をほんの少し、ざっくりと紹介させて頂きましたが、いかがでしょうか?

最後に当店の商品から、いくつかチューダーのオススメモデルをご紹介させて頂きます✨

チューダー ブラックベイ フィフティーエイト 79030N-0001
商品コード:T1760

ケース径39mmで重厚感あるデザインが特徴のブラックベイ フィフティエイト。

サテン仕上げされた銀色のブレスレットと、黒色のベゼルやダイヤルとのコントラストがとても美しく、チューダー初のダイバーズウォッチの一つ通称「ビッグクラウン」(Ref.7924)を彷彿とさせるデザインです。

スクリュー式のリューズや高い防水性能を持ち合わせており、本格仕様のダイバーズウォッチでありながら質感の良さも持ち合わせ、フォーマルな場においても身に付けられることが魅力となっています。

チューダー ブラックベイ フィフティーエイト M79030B-0001
商品コード:T2298

2020年、新たに発表されたブラックベイ フィフティエイトネイビーブルー”です。

ちなみに、ヨーロッパでは11世紀後期まで青はあまり人気の色とは言えませんでした。「蛮族の好む色」と嫌われていたり、一時期は喪服の色とされていた為です。

後に絵画に描かれる聖母マリアの服に青が使われるようになったことがキッカケとなり、次第に白とともに青が高貴な色とされていきました。

イギリス王室の色はロイヤルブルーです。これは、イギリスが海洋国家であり、7つの海を支配したことから海の色「青」を王室の色と定めたといわれています(諸説あり)。その他、エンペラーブルーという色がありますが、元々はフランス革命後からナポレオン統治下に登場したブルーの総称です。

そして王家や貴族の血統のことを英語ではブルー・ブラッド(青い血)と言います。

こうして現在では青には平和・友好などのイメージが加わり、欧州で最も人気の色となっています。

近年の青文字盤人気は、こんなところからも影響を受けているのかも知れませんね。

ちなみに、このブラックベイ フィフティーエイト青文字盤は若干入手が難しくなっており、定価以上の金額が付いています。

 

 

チューダー ブラックベイ ダーク M79230DK-0007
商品コード:T2166

デイト表示の無い、比較的シンプルな三針モデルです。

遊び心はそのままに、色味を抑えたことにより使いやすい時計になりました。

普段お仕事でデイトジャストやサブマリーナーといったステンレスブレスをお使いの方に、オフ用の時計として提案したい一本です。

 

 

チューダー ペラゴス LHD M25610TNL-0001
商品コード:T2304

ペラゴスは、ロレックスでいうシードゥエラ―に相当するプロフェッショナルダイバーズです✨
余裕の500m防水、飽和潜水に対応するヘリウムガス排出バルブ、海水による腐食に強いチタン製ケース、傷が付きにくいセラミックベゼルなどを採用しています。
ちなみにこちらのペラゴスLHDは左利き用ですが、右利きの方が着用してもリューズが当たり難くなり着用感が良好です。
チタニウム製逆回転防止ベゼルにセラミック製のマットブラックディスク、目盛りにベージュの夜光塗料が塗布されています。
そこはかとなくアンティーク感溢れる配色が、お好きな方には堪らないモデルです。

 

チューダー ブラックベイ クロノグラフ S&G M79363N-0001
商品コード:T1798

950年代のダイバーズウォッチからインスパイアされたブラックベイクロノグラフです✨

イエローゴールド製ベゼルは、マットブラックのアルマイト加工が施されており渋い印象を与え、タキメーターの印字もゴールドです✨

ドーム型ダイアルと窪みを持たせたカウンター、シャンパンカラーが表現する美しい陰影✨
文字盤の6時位置にデイトがあり、針はチューダーおなじみのイカサブ仕様です✨
ステンレス製ケースとイエローゴールドのプッシャーは初期のチューダーのクロノグラフから着想を得ていると言われています。

※アルマイト加工とは

アルミニウムを陽極(+極)で電解処理して
人工的に酸化皮膜(アルミの酸化物)を生成させる表面処理のことです。この処理により、傷などもアルミニウムの素地まで到達しにくくなり、結果として腐食に強くなり、更に硬度や耐摩耗性が向上します。

 

チューダー ファストライダー ブラックシールド 42000CN
商品コード:T2445

モノトーンのファストライダーは男らしくカッコいいです。

オールブラックなど黒系の時計

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