ダイバーズウォッチの基本機能

  • 投稿日:2023年10月18日

こんにちは!れんずです。

以前、こちらのブログでダイバーズウォッチの防水性について少しふれました。
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“3気圧防水””5気圧防水””10気圧防水”・・・腕時計の防水機能】

今回は、その仕組みについて掘り下げてみたいと思います。

ダイバーズウォッチとは

ダイバーズウォッチとはその名の通り、ダイビングに適した機能を持つ時計のことを指します。ダイビングといえば、水の中に潜るイメージが強いですので防水性にばかり注目しがち。しかし、本格的なダイバーズウォッチと認められるためにはJIS(日本工業規格)やISO(国際標準化機構)に設けられた基準のクリアや、耐磁性・耐震性・視認性などが求められています。海を制す時計ということですね。

では、ダイバーズウォッチにはどのような機能が備わっているのでしょうか。

基本機能①逆回転防止ベゼル

潜水時に誤ってベゼルが回転しないように、一方向にしか動かない仕組みとなります。

主に酸素ボンベの持続時間を計測する目的でダイバーズウォッチに広く採用されています。誤って誤作動を起こし危険な状態になるのを防ぐ為に、逆回転をさせない仕様となっています。

 

逆回転ベゼルの使い方

◆ベゼルの▽マークが、12時の位置にあります。

◆潜水時に、分針に▽マーク(12時の位置)を合わせます。

  写真の場合、10時10分の位置に合わせます。

 

◆時間が経てば▽マークから何分たったのか分かります。

  写真の場合、10時10分から15分経過したということになります。

 

基本機能②防水性

上のブログでご紹介していますが、やはりなんといっても大切な防水性能。最低でも200m防水以上、余裕をみて300m防水は欲しいところです。

ちなみに100m防水ではダイバーズとはいえません…。

ロレックスのディープシーに至っては、なんと3900m防水‼
普段の生活で使用するには十分過ぎる性能です。

 

基本機能③エクステンションバックル

ウェットスーツの上からでも着用できるように簡単にブレスが伸ばせるモデルが多いのもダイバーズウォッチの特徴です。

参考に、ディープシーのブレスレットに搭載されている「グライドロック・エクステンションシステム」を見てみます。

工具を使用しなくてもブレスレットのサイズを最長2cmまで延長可能にした構造です。

延長部分はバックル内側に固定されており、ロックを解除しスライドさせる事で2mm間隔で調整が出来ます。

ダイバーがダイビングスーツの上から時計を簡単に装着できるように開発された機構ですが、日常生活においてもとてもに便利な機能です。

 

使い方

◆通常の状態です。

◆「グライドロック システム」と呼ばれる「スライド式」の構造で、クラスプのセンターパネルを持ち上げると、収納された

 ブレスを引き出すことができます。クラスプカバーの裏のラック(刻み)により、ブレスレッ トの長さを約 2 mm 単位で

 最大約 20 mm まで延長することができます。

◆フリップロックエクステンションにより、さらに26mmの延長が可能です。折りたたみ式」の構造をしています。

   ブレスの表面側から両手で押し込むと、カチッとロックが外れ延ばすことができます。

フリップロック エクステンションリンク」と呼ばれる構造です。

この二つのエクステンションシステムは、シードゥエラーとディープシーに搭載されています。

両方のシステムを使用することで、厚さ 7 mm までのダイビングスーツの上からでも時 計を装着することができます。

今回は、ロレックス ディープシーを参考にしましたが、サイズの延長方法は大きく分けて2種類あり、横にスライドして調整する「スライド式」と金具を折りたたんで調整する「折りたたみ式」が一般的です。

 

基本機能④エスケープバルブ

 

深海における飽和潜水では、呼吸用混合ガスには窒素の代わりに人体に無害のヘリウムを使います。

このヘリウム分子は非常に小さいために、簡単に時計内部に侵入。

高圧状態で入り込んだヘリウムは、浮上時に周りの気圧が下がっていくにつれてケース内圧を高めてしまい、時計を破裂してしまう恐れがあります。

それを防ぐため、中のヘリウムを逃がす機構として作られたのがヘリウムエスケープバルブです。

↑ ロレックス ディープシーの場合、9時方向に付けられたバルブは時計の中と外の圧力差が3~5バールに達すると自動的に作動してヘリウムを外に排出します。

 

↑ ブライトリングのスーパーオーシャンやIWCのアクアタイマーも、カバーがあったり位置が違ったりはしますが同様の機構です。

 

↑ オメガ シーマスターダイバーの場合、10時位置に「He」と書かれたリューズがあります。このリューズを緩めると、時計の内の圧力が周囲の圧力よりも高くなったときにパッキンが押されてガスが抜けるシステムです。

 

 

最後に

ダイバーズウォッチの基本的な機能をまとめました。

今回はロレックス ディープシーを参考にしましたが、セイコーのダイバーアジャスターやダイバーエクステンダー、オメガ プロプロフのサメにかまれてもちぎれない”ミラネーゼプレス”(通称:シャークプルーフ)など、ブランドによって様々な特徴があります。

是非、見比べてみてください。

中場のブログでした。

では、また!

 

 

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