ロレックス デイトナ 2023年最新型126500LNと旧型116500LNの違いを実機で検証

  • 投稿日:2023年11月22日

キングオブクロノグラフとも称されるロレックスのコスモグラフデイトナ。
誕生60周年の節目の年を迎えた2023年3月27日、ファン待望の新型デイトナが誕生しました。

2023年に発表された新型デイトナのモデル一覧はこちらの記事はよりご確認頂けます。

2023年発表の新作時計ブランドまとめ

ここ数年の例年通りであれば国内でもデリバリーは既に開始されていたと思いますが、実際に流通する時期はかなり遅れていましたね。
新型の入荷がいつかいつかと待ちわびていましたが、2023年11月21日に入荷し実機が入荷し確認したので、さっそく新旧の比較をしてみる事にいたします。
公式ページからの写真を基にした比較検証は多く行われていますが、実機での検証はまだ数が少ないと思います。

ベースデザインは116500LNを踏襲

ロレックスの場合、デイトナに限らずどのモデルも完成しつくされたデザインが多く、見た目上の大きなアップデートが行われる事は少ないです。
しかし2016年に116520から116500LNへのモデルチェンジの際の大胆なアップデートは、かなりのインパクトと驚きがあった事は記憶に新しく、ロレックスのファンはもちろんの事、ロレックス否定派だった方もそのクールでカッコいい見た目に魅力に惹きつけられたことでしょう。
それほど多くのファンを虜にした116500LNですから、ある意味で完成しつくされたデザインと言えるので、126500LNは116500LNを踏襲したデザインです。
パッと見ただけでは、あまり大きな相違点は無いように思いますが、いくつかのアップデートが行われているので目立つ点から順を見て行く事とします。

違いその①セラクロムベゼル

微細なアップデートがなされた新型ですが、最も目を惹き解りやすい違いと言えばやはりベゼルでしょう。
116500LNから採用される事となったモノブロックタイプのセラクロムベゼルは新型でも引き続き採用されていますが、新作ではセラクロムベゼル採用のモデルに限り外周のフチ部分がケース素材と同じ金属で囲われている事がお解り頂けると思います。
ステンレスケースであればステンレス、ローズゴールドケースであればローズゴールドといった具合です。セラクロムベゼルに限られた仕様ですので、ロレゾールやゴールド無垢など18金素材のモデルでは採用されていません。
最初にアップした画像の通りですが、実際に手にしてみるとメタルの縁が出来、黒いセラクロムの幅が狭くなったこともあり若干ケース径が小さく見えますね。
セラミックは耐蝕性と耐傷性に優れ傷や劣化には強いため、昨今多くの時計の素材として用いられる事が多いのですが、瀬戸物や茶碗と同じ陶製品のため割れたりカケ足りする事があります。
このセラクロムベゼルも、縁の部分に強い衝撃が加わるとカケたり割れたりする可能性があります。面と面のぶつかり程度なら比較的強いですが、ベゼルのフチと鋭利な角とのぶつかりには弱い印象と言えば解りやすいかもしれません。
ベゼルの周囲が金属で覆われた事で、ご使用時の不意な衝撃などによる損傷を防げるので、見た目だけではなく大きなメリットが有ると言えるのではないでしょうか。

ロレックスの公式サイト内では手巻き式のデイトナに採用されていた、プレキシガラス(プラスチック)製のベゼルインサートをイメージしてデザインしたと書かれています。
この写真の様にビンテージロレックス市場で絶大な人気のRef.6263やRef.6241のデザインを踏襲したという事が解ります。

違いその②ケース形状(ラグおよび裏蓋)の違い

ラグの形状の違い

時計のバックケースサイドから撮影した写真ですが、ラグの形状とケースバックに違いがある事がお判りいただけると思います。
まずラグについては116500LNのケース下面はブレスレットに向けて緩やかなカーブを描いていますが、12600LNではブレスレット取付部に急激なカーブを描き、ラグの先端が平面になっている事が確認できます。

下の写真は126500LNを側面から撮影した写真ですが、ラグ先端の形状がブレスレットに掛けてストンと急激に落ちる様なシェイプになっている事がハッキリと解りますね。

裏蓋の形状の違い

2つ前の写真を見比べて頂けると解りますが、裏蓋の形状にも違いがございます。裏蓋を開閉する際にオープナーを嚙合わせる刻みですが、116500LNでは幅が狭く、126500LNでは幅が広くなっています。
刻みの内側にあるポリッシュ仕上げの部分も新型の方が広く旧型の方が狭くなり、刻みの外周部分は旧型の方が広く新型の方が狭くなっています。

違いその③アワーマーカー(インデックス)の違い

パッと見た時にベゼルの次に目を引いたのはアワーマーカーです。
共に砲弾を連想させるような多角形の形状ではありますが。116500LNは少し丸みを帯びており夜光の形状は長方形ですが、126500LNでは金属の枠の部分が直線的でスリムになり枠内いっぱいに夜光が塗布されています。

6時位置のアワーマーカーも洩れなく変更されています。
116500LNでは正方形に近い形状ですが、126500LNでは長方形となっています。

6時位置のアワーマーカーの下部には新型で採用されるロレックスの王冠マークがプリントされています。

違いその④インダイヤルと積算計の針の違い

インダイヤルの黒いサークルの幅

アワーマーカーと同様に新型と旧型の印象がガラッと変わったと感じさせるのが、インダイヤルの外周部分の黒いサークル部分の幅です。若干ではありますが、126500LNの方が幅は狭くなっています。

1ミリにも満たない程度の非常の微々たる幅の違いですが、小さいフェイスの中ではほんの微々たる違いでも、実物を手にすると見た目的な大きな違和感を感じます。
新型は黒い部分が少なくなり、膨張色の白い部分が増えたため、よりスッキリ感が増した印象に感じます。

積算計の針の違い

積算計だけでなく6時位置のスモールセコンドも含めて、126500LNの方が極僅かにですが針が細くなった印象です。
実際に計測した訳ではないので、黒サークル部分の違いによる目の錯覚の様な気がしてしまうのですが、結構スリムになったように感じます。

まとめ

ベースとなるデザインは116500LNを踏襲している部分が多く、写真だけではあまり変わり映えがないように感じてしまうかもしれません。
しかし撮影はもちろん査定や検品などで実機を頻繁に見ている我々からすると、ベゼル部分のメタル素材やインダイヤルの幅など1ミリにも満たない違いですが、かなり印象が変わった感がございます。
まだ見慣れない事もあるせいか少し違和感が御座いますが、全体の印象としては旧型に比べ白や銀の部分が多くなったことでシャープな印象が強くなりました。
せっかく入荷したので細かい点まで新旧比較をしたいと思ったのですが、お探しの方も多いかと思い少しでも早くご案内するため、細かな点までは確認が出来ておりませんでした。
そろそろ市場の流通量も増えてくるのでまた入荷があると思うので、発見があればまた追記させて頂きたいと思います。

>>ロレックス デイトナの商品ページはこちら

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