こんにちは、中野ブロードウェイの時計専門店「れんず」です。
今回は、時々お客様からもご質問が上がる「ロレックスの製造年とシリアルナンバー」について記事にしました。
よろしくお願いします。
○番、ランダムって何のこと?
当店含め、並行店の公式サイトをご覧いただくと、商品名、商品詳細に「84番」「T番」「ランダム」等と表記されていることがあります。
△後ろのかっこ書きが答えみたいなところはあります
△年代がランダムとは、さてどういうことでしょう。
ロレックスのお時計には、製造年によって3パターンのシリアルナンバーが刻まれています。
「数字のみ」、「アルファベット+6ケタの数字」、「完全にランダムな8ケタ(アルファベット+数字)」です。
そのため、ここを見ることで、お時計の製造年を識別することができるのです。
シリアルナンバー
「シリアルナンバー」は皆様もご存じの通り、型番・リファレンスナンバーと呼ばれるモデルを判別する番号とは違い、お時計ひとつひとつに振り当てられた固有の番号です。
お時計を特定する唯一の手段ともいえるプライベートな番号であり、いつかは必ず誰かの所有物となるものなので、お時計のシリアルナンバーは伏せた状態で掲載しております。
具体的な年代は?
商品名、商品詳細に記載された「○番」「ランダム」というのは、お時計ひとつひとつを区別するシリアルナンバーの頭文字=おおよその製造年を表している。
ということはお分かりいただけたかと思います。
では何番が何年のものなのか、まとめたものがこちらです。
※ロレックス公式が公表しているデータではありません。当店含め数々の販売店で「恐らくこうだろう」とされている一覧になります。
あくまでも目安としてご覧くださいね。
文字が細かくて読む気にならないよ!という方向けに、ものすごくざっくりとした表も作ってみました。
ちょっとざっくりすぎかもしれません
先程の「84番」「T番」「ランダム」をこの一覧に当てはめて見てみましょう。
「84番」だけを見ると、何ケタなのか分からず絞り込めないと思うかもしれません。
しかし、先程例に挙げたサブマリーナ(Ref:16800)は1980年~1986年に製造されていたモデルなので、当てはまるのは1984年になります。
アルファベット+数字のパターンは非常に分かりやすいですね。
T番は1996年。簡単です!
2010年以降、シリアルナンバーはランダムな表記となりました。
2010年より後ということは分かりますが、逆にいえばそれ以外は分かりません。
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アルファベットを頭文字につけ始めた頃、明らかにR・L・E・Xで「ROLEX」を意識していて良いですよね。
OやI、Sが使われていないところを見るに、数字と混同しやすい文字は避けたのでしょう。賢明です。
シリアルナンバーを確認するには?
お手持ちのロレックスが何年製のものなのか、気になった方もいるのではないでしょうか。
ケースの裏面に刻まれているブランドも多くありますが、ロレックスは「ケース側面」「インナーリング(見返し)」のどちらかに刻印されています。
△ケース側面に刻まれた「STAINLESS STELL」とY番のシリアルナンバー(モザイク処理をしています)
場所としてはここです!
6時側のブレスレットを外すと、この刻印を見ることができます。
外すときは工具を使う必要があるので、ちょっと確認するのが大変です。
△シリアルナンバー(モザイク処理済)の他に、ROLEXの文字も映り込んでいますね。
インナーリング(見返し)はここ。
ルーレット刻印と呼ばれており、シリアルナンバーの確認もしやすいです!
ちなみに、およそ2004年頃からこちらに刻むようになったようです。
今回はロレックスにスポットライトを当てました。
ロレックスの他には、パネライも同じようにシリアルナンバーから製造年を読み解けることで知られています。
別のスタッフが書いた記事もございますので、ぜひご覧くださいませ。
https://www.renzu.jp/blog/column/paneraiserial/
ちなみに、クラスプコードと製造年に関する記事も執筆予定です。
完成したらこちらの記事にもリンクを貼りますね!
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