生産終了したロレックス スポーツモデルのシリアルまとめ|最終品番を紹介

  • 投稿日:2024年03月07日

時計を選ぶ基準は様々有ると思いますが、その一つには自分が産まれた年に作られた時計、息子さんが成人した時に贈る記念に誕生年の時計が欲しいと思い、探している方は多いと思います。

また、ロレックスの時計は、優れた耐久性・実用性を備えているうえ、世間では常に高い需要があります。
そのため、モデルチェンジや生産終了によって型落ち商品となった場合でも、簡単には価値が落ちません。
むしろ希少価値が高まり、相場価格が上昇するケースも多く見られます。


そのため、

「生産終了したレアなロレックスが欲しい」
「手持ちのロレックスが生産終了したモデルか知りたい」
と考えている方も多くいらっしゃるでしょう。


大半のブランドの製造年は解らない事が多いのですが、ロレックスの場合はシリアルナンバーから製造年を特定する事が出来ます。

シリアルナンバーとは何かというと、自動車で言う車体番号となり、同じモデルであれば基本的に世の中に2つと無いナンバーになります。


この記事では、ロレックスのなかでも特に人気の高いスポーツモデルについて、生産終了した商品のシリアルナンバー(品番)を紹介します。
廃番の直前に製造され、希少価値が高い
「最終品番」を掲載しているので、ロレックスの購入・売却を検討している方はぜひ参考にしてください。

生産終了直前に製造された「最終品番」は希少価値が高い

ロレックスは、時計のデザインや素材などを頻繁に変更しています。マイナーチェンジを繰り返しながら商品を少しずつ改良し、最終的にフルモデルチェンジによるリファレンス(※)変更や生産終了を迎えるという流れです。


(※)モデルの種類やベゼルデザイン、ケース・バンドの素材などを表す番号のこと。「
Ref.」と表記されることも多い。

リファレンス変更や生産終了の直前に製造された機種は「最終品番」と呼ばれ、同シリーズ・同モデルのなかでも好まれる傾向があります。

なぜなら最終品番は、いわばそのモデルの完成品であり、旧型モデルにおける最新機種と呼べるからです。
実際、最終品番は高値で取引されています。
買取店の参考買取価格を見ると、下記のように同じモデルでも大きく価格差が開いています。

コスモグラフ デイトナ 16520 A番(1998~1999年):3,525,000円
コスモグラフ デイトナ 16520 P番(2000年・最終品番):4,301,000円

調査日:2024年1月14日
出典:[ロレックスの買取|なんぼや]
(https://nanboya.com/tokei-kaitori/rolex/)

生産終了したロレックス スポーツモデルの最終品番(シリアル)一覧

生産終了したロレックスのスポーツモデルについて、リファレンスあわせて最終品番を紹介します。
シリーズごとに分けて
記載しているので、「自分が持っている」あるいは「購入を考えている」ロレックスの最終品番を確認してみてください。

 

シリーズ名  リファレンス  最終品番  製造年 
サブマリーナ ノンデイト  14060  P  2000 
サブマリーナ ノンデイト  14060M  ランダム  2011 
サブマリーナ デイト  168000  R  1988 
サブマリーナ デイト  16610  ランダム  2011 
サブマリーナ デイト
(グリーンサブ)
16610LV  ランダム  2011 
コスモグラフ デイトナ  16520  P  2000 
コスモグラフ デイトナ  116520  ランダム  2016 
エクスプローラーI  14270  P  2000 
エクスプローラーI  114270  ランダム  2011 
エクスプローラーII  16550  R  1988 
エクスプローラーII  16570  ランダム  2011 
GMTマスター  16750  R  1988 
GMTマスター  16700  A  1999 
GMTマスター  16710  M  2007 
シードゥエラー  16600  V  2009 
ヨットマスター  16622  ランダム  2011 

生産終了したロレックス スポーツモデルのおすすめ商品

前の見出しで紹介した最終品番のなかから、特におすすめのスポーツモデルを紹介します。
リンクから商品の詳細情報が確認できるので、気になる商品があればぜひチェックしてみてください。

コスモグラフ デイトナ 16520 P ブラック

『コスモグラフ デイトナ』はロレックス唯一のクロノグラフ搭載モデルであり、同社の技術力を象徴する存在です。
「ロレックスの王様」「クロノグラフの王様」などの異名を持ち、愛好家のなかでもひと際高い人気を誇ります。

最終品番であるP番の特徴としては、インデックスに使用される夜光塗料が、それまでの「トリチウム」から「ルミノバ」へと変更された点が挙げられます。
それに伴い、6時位置の表記が「T SWISS MADE T」から「SWISS MADE」になりました。

ほかにもベゼル1時位置の「UNITS PER HOUR」という表記の文字間隔が少し広くなるといったマイナーチェンジが行われています。
昨今デイトナの人気が上昇していることもあり、
20241月現在では、約600700万円と定価の10ほど売買されています。

 

型番:16520 P番(2000年)

素材:ステンレス

ムーブメント:Cal.4030

ケース径:40mm

防水性:100m

重量:125g

商品詳細:https://www.renzu.jp/view/item/000000007282 

コスモグラフ デイトナ 116520 ランダム ブラック

こちらの116520は、上述した16520の後継機として登場しました。
2000年から2016年にかけて製造されたため、最終品番はランダムです
(※2010年から、8桁の英数字がランダムに割り振られる「ランダム品番」が採用)

16520とのもっとも大きな違いは、自社製のクロノグラフムーブメント「Cal.4130」を搭載した点です。
リューズを引き出すと秒針がストップする「ハック機能」を備え、パワーリザーブは54時間から72時間に伸びました。
ほかにも、スモールセコンドの位置が変わったり、分針・時針が太くなったりと、デザイン面でも変更が加えられています。

ランダム品番になった後の変更点としては、夜光塗料「ルミノバ」が「クロラマイト」に変わったことが挙げられるでしょう。
クロラマイトはロレックスが自社開発した青色に光る発光塗料で、ルミノバの約2倍の発光時間を誇ります。

 

型番:116520 ランダム(2010年~)

素材:ステンレス

ムーブメント:Cal.4130

ケース径:40mm

防水性:100m

重量:144g

商品詳細:https://www.renzu.jp/view/item/000000007137

エクスプローラーI 14270 P番 

「エクスプローラー」は「冒険者」を意味します。
世界初のエベレスト登頂に、ロレックスのオイスターパーペチュアルが携行されました。
その際収集したデータや、登山家からのフィードバックをもとに開発されたのが、こちらの『エクスプローラーⅠ』です。

視認性の高いメルセデス針と、3・6・9時のアラビア数字のインデックスは開発当初から変わることなく採用されています。
さらに素材はステンレスのみ、文字盤はブラックのみと、ロレックスが重要視している「堅牢性」や「実用性」を具現化したようなモデルです。

最終品番であるP番では、脱落防止を目的に二重ロックのバックルが採用されているため、激しい動きを伴うスポーツシーンなどでも問題なく使用できます。

 

型番:14270 P番(2000年)

素材:ステンレス

ムーブメント:Cal.3000

ケース径:36mm

防水性:100m

重量:103g

商品詳細:https://www.renzu.jp/view/item/000000006541

エクスプローラーII 16570 ランダム アイボリー

『エクスプローラーⅠ』の堅牢性はそのままに、機能性を向上させた上位機種が『エクスプローラーⅡ』です。
キャリバーの変更によりGMT針と24時間表示ベゼルが追加され、ダイヤルカラーにもホワイトが登場するなど、デザインも大きく変わっています。

インデックスに配置されていたアラビア数字は消え、3時位置に日付表示が搭載されました。

こちらはランダム品番のなかでも、初期に製造されたモデルです。
アイボリー文字盤が使用されていた塗料の経年変化によりアイボリーに変化する希少なモデルであり、一部の愛好家から人気を集めています。

型番:16570 ランダム(2010年~)

素材:ステンレス

ムーブメント:Cal.3185

ケース径:40mm

防水性:100m

重量:119g

商品詳細:https://www.renzu.jp/view/item/000000006998

GMTマスター 16700 A番 赤/青 ペプシ ブラック 

『GMTマスター』は、ロレックスが航空会社からパイロットウォッチの製作を依頼されたことで生まれました。
「航空機の出発地と目的地、二つの異なるタイムゾーンを表示する時計が欲しい」という要望を見事に叶え、海の「サブマリーナ」、陸の「エクスプローラー」に次いで、空の「GMTマスター」として評価されるようになります。

『GMTマスターⅠ』として最後のモデルとなるこちらの16700は、風防がプラスチックからサファイアクリスタルガラスに変更され、硬度や防湿性が向上しました。

搭載されているCal.3175は、GMTマスターのためだけに作られた専用ムーブメントです。
メンテナンス性が非常に高く、開発から時間が経った現在でも傑作機として知られています。
赤/青の特徴的なベゼルは、通称「ペプシベゼル」と呼ばれ、ユーザー人気の高いカラーです。

型番:16700 A番(19981999年)

素材:ステンレス

ムーブメント:Cal.3175

ケース径:40mm

防水性:100m

重量:118g

商品詳細:https://www.renzu.jp/view/item/000000006143

シリアル(品番)を活用して生産終了したロレックスの価値を見極めよう

ロレックスはシリアルナンバーに関する情報を一切公開していませんが、先人たちの努力によって、製造年代を特定できるようになりました。

シリアルナンバーと生産終了した年を照らし合わせれば、希少価値の高い「最終品番」のモデルかどうかを把握することも可能です。
すでにロレックスを所有している人も、これから購入を検討している人も、シリアルナンバーを活用してロレックスの本当の価値を見極めて
みてください。 

このブログをシェアする