こんにちは、中野の時計店れんずです!
当店では、日々中古品などのお買取りも行っておりメーカーへメンテナンスを依頼することもあります。
そんな折、メンテナンスから戻ってきた時計についてくる「国際サービス保証書」の仕様に変化がありましたので、
詳しくまとめていきたいと思います!
「国際サービス保証書」とは?
オーバーホールを終えた時計とともに、2年間有効な国際サービス保証書が返却されます。
この保証には、技術料と必要に応じた部品交換が含まれます。
「ロレックス サービスカード」
先に述べた「国際サービス保証書」に代わって「ロレックス サービスカード」がオーバーホールの後の時計とともに返却されるようになりました。
このカードは、「ロレックスの厳格な基準と工程に従って時計がオーバーホールを受けたことを示し、時計には2年間の国際保証が適用されます。」
とロレックス公式サイトや付属している説明書にも記載がありますので、国際サービス保証書と同じ役割を担っているということになります。
新旧のカードでどのように違うのか比べてみたいと思います。
見た目の違い
国際サービス保証書の新旧で見た目にはどのような変化があるのでしょうか。比べてみます。
表面の違い
(上:旧)今までのものは、時計の情報や国際サービス保証書の日付が記載されています。
(下:新)ロゴ以外の記載もなく、シンプルに変更されています。
裏面の違い
(上:旧)対象の時計がオーバーホールを受けていること、2年間保証についての注意事項が書かれています。
(下:新)左半分に、QRコードがあります。
このQRコードをスマホで読み込んでみると、ロレックス サービスカードについて説明されたページへアクセスできます。
↑下の方の分にご注目・・・・【スマートフォンにカードをかざすことで、時計に関する情報にアクセスできます】
どうやらこのページでは時計の情報は見れない様子。
このページを少し下にスクロールすると、時計に関する情報を見るための手順が記されていました。
※ちなみに、同じ内容がまとめられた説明用紙もロレックスサービスカードに付属していました。
そこには、2年間についての注意事項も書かれています。
時計に関する情報へのアクセス
手順に沿って、実際にアクセスしてみたいと思います。
※NFC機能が搭載されているスマートフォンをご用意ください。
※NFCとは「近距離無線通信規格」の1つで、要は「かざすだけで周辺機器と通信ができる技術」のことです。
サイト内に互換性のあるデバイスについて一例がありましたので参考までに。
~手順①~
スマートフォンとロレックスサービスカードを用意します。
~手順②~
ロレックスサービスカードにスマートフォンをかざします。
すると「Webサイト NFCタグ」と表示されます。
~手順③~
先程表示されたサイトへアクセスします。
~手順④~
対象の時計についての情報ページへアクセスできました!
ここでは、モデル・シリアルナンバー・リファレンス・保証期間が表示されます。
【最後に実施されたサービス】をひらくと、直近で受けたサービスの種類が表示されます。
少し下へスクロースしていくと、下のような画面になりました。
ロレックスのサービスについて続くようです。
こちらにも、保証についての注意がしっかり記されていました。
箱も変わりました
ロレックスサービスカードと一緒に、返送される際の箱も変わったようです。
以前は、15㎝くらいの小さめのブルーの発泡スチロール箱にしっかり固定された状態で収納されていました。
今回は、こちら↓
大きさは、約横18㎝×縦15㎝×高さ8㎝くらいの白い段ボール。
開くと説明用紙が入っており、時計本体やベルトなど何がどのクッションに収納されているか記されています。
調整駒・返却部品・添付品の取り忘れがないように注意も書かれていますね。
中はこんな感じです。
より分厚いクッションになり、しっかり守られるように時計が収納されて返却されます。
柔らかい素材で隙間なく埋められているので、今までのブルーの発泡スチロール箱より、輸送中の傷などの不安が心なしか軽減されるような気がします。
最後に
以上、国際サービス保証書の仕様の変化についてでした。
ここまでで思うのは、
・国際サービス保証の開始日はサイトからは見えないので、メンテナンス後についてくる修理明細書は大事に保管しておいた方がいい!
・多分だいたいのスマートフォンは大丈夫だと思いますが、NFC機能が搭載されているスマートフォンを持っていないとすぐに見れない。けど、必要になる時が来るので大事に保管しておいた方がいい!
です。
時代の流れで、最近では説明書や保証書が付属せず、全てWEBで見るようになっているブランドもありますから、この先もどんどんこのような仕様の変化は増えていきそうですね。
今回の、国際サービス保証書の仕様の変化も参考にしていただければと思います。中場のブログでした。