4大複雑機構の基本 後編②

  • 投稿日:2022年12月04日

今日こそ、『スプリットセコンド・クロノグラフ』についてお話していきたいと思います。

 早速まいりましょう!!

 

スプリットセコンド・クロノグラフとは

クロノグラフの上位機能で、“同時に2つの時間計測ができる”機能を指します。

「同時計測する際に、あたかも“1かのように見える針が、2つに分かれる」様から「スプリットセコンド(分裂する秒針)」と呼ばれています。

このスプリットセコンド・クロノグラフは、針の軸などをきちんと成形しないと簡単に止まってしまうなど、実はすごく技術的ハードルが高い機構です。

 

見た目の特徴としては、同時に2つの時間計測を行うために、「計測用の針が2本ある」という特徴があります。

つまり、1本の針が“1計測”を担い、2つの針で同時に“2計測”できるという理屈なのです。

イメージするなら、「クロノグラフを2つ搭載している」と言った感じでしょうか。

 

実際に、IWCでは「ダブルクロノグラフ」という名称で呼ぶこともあります。

IWC パイロットウォッチ ダブルクロノグラフ トップガン セラタニウム IW371815

 

また、スプリットセコンドは「ラトラパンテ」とも呼ばれています。

ラトラパンテ(Rattrapante)はフランス語の「追いつくRattraper)」に由来する言葉のようで、

計測後に2つに分かれた状態になった針を元の状態(重なった状態)に戻す際、

一方の針が、もう一方の針の場所へ瞬時に飛んで追いつく様から想起された表現なのでしょう。

別の表現で「ラトラパント」と言われる場合もあります。

 

スプリットセコンドの仕組み

 

少しマニアックな話になりますが、スプリットセコンドの仕組みを見ていきたいと思います。

 

まずは、一般的なクロノグラフをイメージすると、

文字盤の中央軸に計測用の「クロノグラフ秒針」があり、計測スタートボタンを押すと、

そのクロノグラフ秒針が動き出す様子がイメージできるとおもいます。

この時の動作について、ムーブメントに目を向けてみます。

実は、クロノグラフ秒針の同軸に歯車(クロノグラフ秒車)がついています。

その歯車は普段止まっており、計測のスタートボタンを押すと、その歯車が回り始める仕組みになっています。

この時、同軸のクロノグラフ秒針は歯車と連動していますので、もちろん動き出すことになります。

 

次にスプリットセコンドですが、先に説明したように、2つの計測を行うために、計測用秒針が「2つ」あります。

つまり、一つはクロノグラフ秒針で、その同軸に、「スプリットセコンド秒針」があるのです。

そして同じく、こちらにも同軸に歯車(スプリットセコンド車)があるのです。

 

整理すると、スプリットセコンドは一つの軸に「2つの秒針」と「2つの歯車」があり、

「秒針と歯車のセット」を1セットとして、2セット組み込まれているのです。

<同軸にある2つのセット(針と歯車)>

①「クロノグラフ秒針」 と「クロノグラフ秒車」

②「スプリットセコンド針」と 「スプリットセコンド車」

 

そして、この2つのセットは、普段は連結していて、一緒に動きます。

しかし、スプリットセコンド用のボタンを押すと、この連結が切られ片方のセットが強制的に止まるようになっているのです。

 

この連結を切るときに活躍する部品が「クランプ」です。

簡単にいうと、挟んで止める部品です。

スプリットセコンドを利用する際に、このクランプがスプリットセコンド車を挟んで止め、片方のセットのみが強制的に止まる仕組みになっています。

もちろんこの時、もう一方のセットであるクロノグラフ秒車は動き続けます。

 

そして同時に、「針が重なった」状態に戻す部品(ハートカムとハンマー)も備わっています。

この部品を組み込むことにより、計測を終えて元の状態に戻す際に、スプリットセコンド用ボタンを押すと

クランプが外れ針が元の位置に戻るようになっています。

 

以上が、簡単ではありますが、スプリットセコンドの仕組みです。

 

おすすめのスプリットセコンド搭載時計

ブライトリング プレミエ B15 デュオグラフ 42 ブルー AB1510171C1P1 / AB1510

 

2022年のブライトリングの新作。

モダンでエレガントなプレミエコレクションから、スプリットセコンドが搭載されたクラシカルな一本が登場しました。

吸い込まれそうな美しいブルーの文字盤とシルバーの針とアラビア数字の組み合わせで、

クラシカルでありながら現代的な魅力も加わっています。

 

商品名にもある”デュオグラフ”とはブライトリングが1940年代に使っていた言葉「クロノグラフ・ラトラパンテ」を指します。

2時位置のプッシュボタン、リューズ先のプッシュボタン、4時位置のプッシュボタンの3つで操作が可能です。

ケースバックはスケルトン式で、美しい仕上げが施されたB15を堪能する事が出来までき、機械式時計ならではの緻密な構造を覗くことができます。

カジュアルなスタイルにも合わせられる、品格のある一本です。

 

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皆様が素敵な一本にであえますように♪

中場でした。

では、また。

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